新しい“うねり”を奏でてほしい(8)

   

85年を生きた。
今なおNPOと女性の活躍を熱望する日々

最近の絵画作品を紹介しながら


いきなり寒いですね。今日など日中でも10度ありません。
徐々に寒くなるとか、暖かくなるという落ち着いた季節が
なくなって厳しい日々が増えますね。

1. CCW(community college for women)スタートアップ記念講演

日 時: 2026年1月10日(土)オンライン19〜20時半事前申込制
参加費無料招待講演 船橋邦子さん 「動く、繋がる、新しい創造へ」

↓フライヤーを見て、申し込んで下さい↓

スタートアップ記念オンライン公演

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2. 平素よりこのブログを見ていただいている皆様へ

このたびやっと、大阪市立大学共生社会研究会の主催により、CCW(Community college for Women) のスタートアップを記念した「招待講演会」をオンラインにて開催する運びとなりました。今回の招待講演は、 長年、男女共同参画の推進と女性の地位向上に尽力されてきた船橋邦子氏をお迎えいたします。船橋氏は、 北京JAC(世界女性会議ロビイングネットワーク)代表、NPO法人女性と子どものスペース代表理事、NPO法人 アジア女性資料センター理事などを歴任され、近著に『性差別大国・日本:私のフェミニズムの旅から』 (三一書房、2025年9月刊行)があります。表紙は金谷千慧子の油画です。 この書は「生きることは行動すること」を信条に、出会いと連帯、試行錯誤を重ねながらフェミニズムを 生き抜いてきた歩みを記録したものであり、次世代へのバトンを繋ぐ強い願いが込められています。

なお、CCWは船橋氏を含む有志によって、大阪市立大学共生社会研究会の部会として発足したグループであり、 「日本にも女性を主な対象にしたコミュニティカレッジを」という理念のもと、労働力人口減少社会を見据え、 女性のエンパワメントや地域コミュニティ・地域の文化の発展に資する政策提言型の活動を展開してまいります。

今後とも一層のご支援とご協力を頂けますようお願い申し上げるとともに、本スタートアップ記念講演会への ご参加を心よりお待ち申し上げます。

3. 戦後80年、今こそ女性のリーダーシップと
      エンパワメントで平和を構築しよう

政情不安は続きそうです。高市早苗首相はガラスの天井を破ったという意味では、快挙だったかもしれません。しかし女性差別の撤廃が今後進むとは到底思えません。選択的夫婦別姓を家族の一体感が損なわれるとして頑なに否定するなど、国内世論ともかけ離れて後ろ向きです。また「働いて、働いて・・・」と自身のワーク・ライフ・バランスを否定する発言もありましたが、この長時間労働文化こそが女性の管理職比率の伸び悩みの元凶であり、女性のキャリアを阻むものです。そして非正規雇用がますます増えるのです。

また人類の悲願である戦火の回避についても決して安心はできません。高市早苗首相は11月7日衆議院予算委員会で、中国による「台湾有事」が発生すれば「存立危機事態になり得る」と述べましたが、その後外交・経済問題に発展しています。軍事費の急増や「非核三原則」(持たず、つくらず、持ち込ませず)についても、「持ち込ませず」の見直し検討を始めています。これら一連の動きは、いたずらに危機意識を煽り、戦火に国民を引き摺り込みません。なんとしても戦争への足取りを平和への灯に変えねばならないのです。そこで重要になるのは、女性の社会への積極的参画です。女性の参画が低い社会では戦争リスク・政治腐敗・経済低迷に結びつきやすいということは国際的に確立した知見です(国連・OECD)。

女性の参画が少ないと外交の多様性が失われる、社会政策の質が落ちる、不公平が広がり、不安が増幅されると言われます。言い換えれば、女性の地位の向上は、日本の民主主義を守る最重要政策なのです。

ジェンダーギャップ指数が世界146カ国中、118位(2025年)と世界で最低レベルにある日本の女性の地位の低さは、ひとえに日本の構造・制度・文化の改革の遅れを表しています。ここ20年、世界の進歩からずり落ちてきている(80→94→101→121→125)のは、政治の怠慢・政策の停滞に他なりません。これは個人の女性の能力の低さや努力の不足ではありません。女性たちの変化の芽は確実に育っています。

今、政情不安と向き合いながらも、変化の兆しを信じてやるべきことは、地域と市民と教育が連携することだと思います。地域で女性の教育・リーダーの育成、そして経済参加へと繋げる場を拡充することが、長期的に平和と安定に貢献する投資なのです。地域の市民社会の復権です。CCW(Community College for Women)のときなのです。
どうぞご支援のほど、よろしくお願いいたします。

4. 今月の絵画作品

11月11日〜16日まで開催されました「3人絵画展」(川西市ギャラリー「シャノワール」)では、ひとかたならぬご支援をいただきありがとうございました。懐かしい人に沢山お目にかかれて、「生きてることはいいことだ」と実感していました。
出展作品の中から3点を紹介します。

「ミモザの日」アクリル&OIL 40×50㎝ キャンバスボード

「ミモザの日」アクリル&OIL 40×50㎝ キャンバスボード

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ちょうど3月8日、ローマにいました。花屋だけでなく、喫茶店もブティックも雑貨屋も 窓際一杯にミモザが飾られています。街中いたるところにミモザの出店があり、観光客の女性にも、 教会の中の参拝者たちにも、男性がひざまずいてミモザを無料でプレゼント。思わず顔がほころびます。 道路際のマリア様にも大振りのミモザが飾られていました。 国際女性デーは、1904年、アメリカ・ニューヨ―クで女性労働者たちが8時間労働制と 女性参政権を求めたデモが起源となっています。その後、国連によって1975年3月8日を 「国際女性デー(International women’s day)」と定め、世界中で女性差別の撤廃と 女性の地位向上を訴える日になっています。

「紫陽花の花」OIL&アクリル 色紙サイズ

「紫陽花の花」oil&アクリル 色紙サイズ

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これは色紙大です。娘が6月生まれということもあって、紫陽花は沢山描いています。梅雨を鮮やかに彩る花と言われてきましたが、最近出は品種改良が大いに進んで季節を問わず、大振りの華やかさで出庭を飾っています。パリでは紫陽花を「日本のばら」と言うそうです。ところでこの絵のなかに雨蛙が潜んでいますが、お分かりでしょうか??

「キリマンジェロが見える、今日はいい日だ!」OIL&アクリル絵具 41×32㎝ キャンバスボード

「キリマンジェロが見える、今日はいい日だ!」(ナイロビ・ケニア)油&アクリル絵具 41 × 32 ㎝ キャンバスボード

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「キリマンジェロが見える、今日はいい日だ!」と言ってたかどうか。次々とキリマンジェロに向かって走るホテルのスタッフ。到着したばかりの私たちの荷物は放り出して・・・。キリマンジェロは「白く輝く山」とか「神の山」といわれる。姿を現した「神の山」に向かって走る幸福そうな笑顔に、私たち(国連女性会議参加の大阪グループ)は、ある種の感動でしばし立ち尽くしていた。ケニアのサハリパークホテル。パーク内にコテージが分散していて、朝起きるやいなや、キリンの親子がヌーっと柵の向こうから顔をのぞかせたのです。「ほんと、おったまげた!」1985年の夏でした。

 - CCW(community collge for women), ブログ, 油絵

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