2. 女性に特化した「キャリア形成支援」の必要性
人材育成学会第3回年次大会(於:文教大学)で「キャリア形成支援とジェンダー」というテーマで主任研究員甲田恭子さんと共同発表をしました。『ライフスタイルを変革するキャリア形成』が大会テーマでした。ライフスタイルの変革が迫られる時代になっています。そのためのキャリア観、キャリア形成支援について討論する大会でした。私たちのテーマ「キャリア形成支援とジェンダー」は、女性のライフスタイルの変革にはジェンダーの視点を持った「キャリアアドバイザー」が必要であるというものです。
女性の仕事上のストレッサーは、差別環境からくるものが重層的に重なり合っています。1999年後の改正均等法下でも、2004年からの「女性ためのチャレンジ支援政策」下でも、女子学生の就職、主婦の再就職、シングルマザーの就業支援、ポジティブアクションによる企業での女性管理職への増加に対しても、さらに起業、コミュニティビジネスを開始するについても、女性は重層的なストレッサーにさらされています。これらのネガティブな社会環境をポジティブに変容させていくには、生物学的な性ではない、社会的文化的な性《ジェンダーの視点》を持った特有の支援がきわめて重要になります。これこそが女性のためのキャリア形成支援のプロ、「キャリアアドバイザー」です。天の半分を支える力を女性は持ってます。その力が生かされる支援をするキャリアアドバイザーの特徴は次の4つです。
- ジェンダーの視点があること
- メンタリング・スキルを持つこと
- 3つの分野の支援スキルを持つ
(キャリア・カウンセリング、起業やNPO創業支援、企業でのキャリア・アップ) - むしろ「女性性」を重視する
