ソウルであった女性たち その4 ~クロアチアの女性 ほか

ソウルであった女性たち その3」の続き

目次

  1. カナディアンインディアンの女性
  2. フィージーの女性
  3. ルワンダの女性
  4. アフガニスタンの女性
  5. ノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさん(17歳)
  6. 2011年度ノーベル平和賞受賞者タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)さん(34)登壇
  7. キルギスの女性
  8. レバノンのカソリックビショップ
  9. インドの女性
  10. クロアチアの女性
  11. オーストラリアの韓国人
  12. 韓国のボランティア女性
  13. さいごに-男女平等の確立が戦争を阻止する

10 クロアチアの女性

「Croat」と自己紹介されたのですが、まったくわからなくて「クロアチア」と日本で呼んでいく国だとやっとわかりました。バルカン半島の一帯は、日ごろからよくわからない。けれど彼女はモデルか女優なのかと思ったほどの容姿でした。バルカン半島は美女が多いとか(ワールドサッカーのサポーター美女シリーズとかでありましたよね)いわれますが、本格派でした。
http://matome.naver.jp/odai/2134983722743019301 クロアチア・サッカーリーグで初めての女性監督に就任したティハナ・ネムチッチ(Tihana Nemcic)さんは、ミス・スポーツ・コンテストの最終選考に残った経歴を持つそうです)

長らくの民族紛争の地です。1990年代から、セルビア,ボスニア・ヘルツェゴビナ等近隣諸国との激しい民族闘争がありましたが、ようやく静かな関係になっているようです。クロアチアではローマ・カトリック教徒が 87.8%の国です。最大の目標だったEU加盟を交渉から8年を経て、2013年7月にEU加盟を果たしました。

美しい彼女は黒のドレスをまとい、平和を愛するというテーマの歌声を晩餐会で披露しました。アップの写真が上手く撮れなくてとても残念!

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クロアチアの『愛の島』(ハートの島)ガレシュニャク島

11 オーストラリアの韓国人女性

韓国から移住して、オーストラリア・メルボルンで「瞑想ヨガ」をしていると女性とも一緒になりました。薄いブルーの日本の作務衣のような服装をしておられたので、尼僧かなと思い、また「日本の方ですか」と尋ねてしまいました。おまけに剃髪だったので・・・。「私はシンプル イズ ベスト、という生活をしているので、こんな服装にもなるのです」といわれました。

「瞑想(meditation)の基本って、どんなことですか」と質問。「瞑想にかぎらずどんなことでもそうですが、何かをやっているときには、自分がいったい何のために、何の目的でやっているのかということを、はっきり知っている(意識化できている)ことは大変大切です。ところが人は、おうおうにしてそんなとき、“何かをしたくないとか、何かから逃れたい”というような考え方をします。つまりそれは否定形を用いて表現しようとするのです。しかし、現実の世界には否定形というものは存在しないので、否定形の望みはいつの間にか、どこかへ忘れ去られてしまうということになります。

はっきりと成果がわかるようにするためには、望みはかならず肯定形に置き換えなければなりません。そうすることによって、あなたの心(マインド)がはっきりとその意味とそこへいたる地図を手に入れることができるのです。そこへ辿りつくのが瞑想(meditation)なのです。」と。
それってビジネスリーダートレーニングのポジティブシンキングに似ていますね。

真ん中の女性
真ん中の女性
小さい踊り手たちに迎えられて
小さい踊り手たちに迎えられて

12 韓国のボランティア女性

この大会をずっと支えていたのは、なんといっても多くのボランティアの女性たちでした。それも接客などのトレーニングを重ねて、英語が話せて、機転がきいてという感じの若い女性たちでした。私が仁川空港で出迎えを受けてから3泊4日、専属で一人がついてくれました。彼女は、日本で専門学校まで卒業し、キャビンアテンダントになりたかったのですが、思うようにいかなくて、韓国に留学。現在は病院で検査技師をしているのだそうです。27歳だということでした。
初めの挨拶が「韓国は近くて遠い国」といわれますが、遠いところからようこそお越しくださいました、と言われました。やはり韓国の人たちにとっても、日本は「近くて遠い国なのか」と現実に引き戻された思いがしました。私の韓国訪問は4回目ですが、どんどん街は美しく生まれ変わっています。ビルも人々の服装も日本と全く同じです。実際どちらが先祖だかわからない文化が多いはずです。

このボランティアの女性たちの甲斐甲斐しさをじっと見つめている参加者の女性たちから、何度も話題になっていたのは「どうして彼女たちは、あれほど誠実に仕事をこなしているのだろう。ボランティアだというのに」という言葉でした。
そして直接尋ねているシーンも何度も見ました。
「この活動にどういうアイデンティティをもっているの?」と。
「韓国は今なお戦時中なのです。戦争は過去のものではないのです。平和を求めるというのは切実なのです」という答えにも納得でした。
「私は皆様と英語を話せる機会をえてうれしいのです。私は英語を習得したらアメリカに留学したいのです」という回答にもなるほどと思いました。
「25歳で乳がんになって、再生しました。もう一度生き返った人生なら、一番大事な平和に役立つことを、仕事としてはできなくても、ボランティアでやろうと思ったのです」というのが、私に付き合ってくれたボランティア・伊(ユン)さんの言葉でした。

私自身、何ほどの交流ができたのかわかりませんし、平和についてどんな活動を歩みはじめたら効果的なのか、的を得ない状態ですが、今までやってきた女性が仕事で当たり前に生きていける社会をつくることに貢献をするというのは、世界平和につながるのは確かだとさらに確信しました。

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13 さいごに ─ 男女平等の確立が戦争を阻止する

「宗教上の対立からの戦争をなくす」というテーマは、今最も重要な課題です。イスラム教の一部はますます異常な暴力集団へと進んでいます。今起こっていることは残虐の極みです。ジャーナリストの首をはねる、女性徒を誘拐するなどなど、耐えられない思いです。テロリスト集団を壊滅!と空爆を重ねても暴力や女性への蹂躙はなくなりません。このイスラム過激派の暴走はブッシュ前大統領のイラク戦争から急速に勢いを増したという人がいましたが、きっとそうでしょう。日本は集団的自衛権など目指さず、平和を大事にする国として、尊敬され、この宗教的対立を装っての暴力と差別行動を調停できる成熟した国に、今ここで成長したいものです。そのまず初めは、女性を大事にする国に成長できるか、男女平等を実現できる国になるかどうかがカギだと思っています。なぜなら、女性の地位が低い国から宗教的装いの戦争が始まっているからです。

2014年10月28日、世界経済フォーラム(World Economic Forum, WEF)は「The Global Gender Gap Report 2014」を発表しました。世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2014年版「ジェンダー・ギャップ指数」です。日本は調査対象142カ国のうち104位でした。前年より順位を1つ上げたものの、経済協力開発機構(OECD)加盟国では韓国の次に低い位置です。女性の地位の低いことが改めて浮き彫りになっています。
ここでイスラムの戒律の厳しい国の女性の順位を見ると、最下位からオマーン(142位)、パキスタン、テャド、シリア、マリ、イラン、コートジボワール、レバノン、ヨルダン、モロッコ、ギニア、モーリタニア、サウジアラビア(130位)となっています。
WEFは女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析します。日本は女性の労働参加率や管理職が少なく経済で102位、政治も議員の少なさが響いて129位です。教育では93位。識字率と中等教育が世界1位と評価される一方、大学以上への進学が105位になっています。このペースでは職場での平等を達成するには100年を要するといわれています。

<参考>
男女平等(ジェンダー・ギャップ)指数ランキング・国別順位(2014年) – 世界経済フォーラム|MEMORVA