10月は展覧会の準備で時間が少なくなり、小さいサイズを描きました。
1 「まんじゅしゃげ」の季節 F10号

モデルさんを参考に、秋の訪れを曼珠沙華(まんじゅしゃげ)で。
たっぷりとした水流と紅葉に染まり始めた森を背景に軽やかなスカートの少女が佇んでいます。
曼珠沙華は畦道などに群生し赤い花をつけます。まれに白いのもあります。最近、玄関先に赤と白を植えておられるお家を見つけました。子どもの頃、田んぼで両手いっぱいに摘み取ったものの、「それはいい花じゃない、毒がある」といわれて、捨ててしまったことがありました。
彼岸花ともいわれます。彼岸の頃咲くからという由来はよくわかりますが、曼珠沙華って法華経で「天上の花」とかいうそうです。田んぼの畦や墓地に多く見られますが、人為的に植えられたものといわれます。畦の場合はネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその毒を嫌って避けるように、と。墓地の場合は虫除け及び土葬後、遺体が動物に掘り荒されるのを防ぐためといわれています。やっぱり「いけばな」などにはされなかった花だったのですね。でも車窓から見ていると秋だなーってしみじみ思う花です。
2 「森のひまわり畑に秋がきた」 F8号

ひまわりは勢いがあっていいのですが、ありすぎでなかなか絵になりにくいです。最近は「姫ひまわり」というひとまわり小さいサイズのひまわりをよく描きます。
ゴッホの「ひまわり」も枯れてしぼんだものの方が多いです。私も枯れかけたひまわりにしようと思って、秋のひまわりにしました。枯れても勢いのある花なんてあまりありませんね。
3 「シドニー湾の夕日」 F15号

オーストラリアのシドニー橋とオペラハウスとボートというのは絵葉書の定番です。そこに若い女性が哀愁をおびた面持ちで手すりに佇んでいます。モデル嬢はいつのまにか、この風景にぴったりのところに住んでいる娘に代わってしまっていました。
