新しい“うねり”を奏でてほしい(6)
85年を生きた。今なおNPOと女性の活躍を熱望する日々
最近の絵画作品を紹介しながら
1 今回のブログは、「展覧会」のお知らせをもって代えさせていただきます。11月11日(火)~16日(日)、「絵画3人展」を開催いたします。場所は兵庫県川西市「パレットかわにし」横、「画廊シャノワール」です。お時間の都合がつきましたら、どうかお運びくださいませ(添付1)。私は11月12日(水)PM2時~6時、11月15日(土)PM2時~6時、11月16日(日)PM2時~5時最終日)に在室予定です。
お待ちしています。私は17点出しています。その作品リストにコメントを書いています(添付2)。是非ご覧になってくださいませ。今回は、日本画に多く使われる色紙に油絵を描く手法を習得しましたので、お花の絵と外国訪問時の懐かしい景色を中心に、小さめの絵を揃えました。
ご案内葉書
金谷千慧子出展リスト
金谷出展リスト
2 外国人労働者問題とコミ二ティ・カレッジ
最近「外国人問題」という形で、歪んだナショナリズムを煽るような言説がよくみられます。「移民反対」という大臣がいたり、外国人差別を公約に掲げる異常な光景も見られます。しかし今、日本は外国人排除するではなく、共存する有効策を具体化する時期にきていると思っています。有効策はコミュニティ・カレッジです。各地に「だれでも」「いつでも」「どこでも」「安価に」「何度でも」職業教育(語学も含んで)を少し時間をかけて習得するプログラムが必要なのです。諸外国が1970年代からずっと実施しているコミュニティ・カレッジの寄り添い教育がその有効策です。
3 人口減少社会と労働力人口不足
日本の人口は、ますます減少していきますが、特に15~64歳人口(働き手)の減少が顕著です。年間60万人1%づつの減少していますが、年を経るごとに減少率は拡大し、2110年には人口は5000万人(労働者数は2700万人)を切るといわれています。そしてこの年、外国人労働者の必要数は2000万人程度(2分の1強)になるだろうといわれています。さらに深刻なことは、超高齢社会を伴うことです。働き手不足、購買力の低下など経済的に極めて深刻なダメージがあり、それは地方のみならず都市においても経済の停滞が進みます。やがて国の存続にかかわる事態に至ります。現在政府は「技能実習制度」(名称を変えて「育成就労制度」)で対応していますが、外国人を安価な労働力という差別観を前提としている限りは、差別賃金問題をはじめ、さまざまなトラブルが今後も続きます。
世界四季報:国連人口予測2058年:世界の人口が100億人を突破し、日本の人口が1億人を割る
4. お互いの尊厳で安全・安心な共生社会の拡充こそ
今からの日本は、外国人排斥に向かうのではなく、お互いの多様性を認め、お互いの国の文化や価値観をリスペクトし、地域で安心・安全に暮らしていく共生社会を確立することが急務なのです。差別賃金をなくす、住環境を含んで、労働環境をよくすること、日本語習得への丁寧な教育、定着やスキルアップへの支援、永住権を認めやすくすることなどなどが必須です。国際的な人材獲得競争の中で、外国人を惹きつけ、労働力として活躍してもらうことを検討しなければならないのです。再度ですが、日本人と外国人が互いに尊重し、安全・安心に暮らせる共生社会を実現していくことが重要なのです。今のままでは国際社会からは非難されるし(国際人権理事会調査報告2019年)、国際労働機関「差別労働の禁止条約」(ilo111号条約:日本は批准していない)に反したままです。労働者の基本的人権に反しているといわれているのです。
Community・collegeは外国人労働者に必須なのはもちろんですが、再就職をめざす、もう一度やり直しをしたい女性たちにも極めて重要なのですが、それは次回のブログにまわしたいと思います。
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