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CCW スタートアップ記念講演会 – 実施されました!

   

先日、2026年1月10日に、CCW (Community College for Women)のスタートアップ記念講演会が実施されました。船橋邦子さんによる「動く、繋がる、新しい創造〜生きるためのフェミニズムを求めて」にご参加いただきました皆様、本当にありがとうございます。115人の方の申し込みをいただきました。深く感謝いたします。

この講演は大阪市立大学共生社会研究会のYouTubeチャンネルからご覧いただけます。
  ビデオの視聴はこちら▶︎


船橋邦子さんは、兵庫県尼崎市のご出身、大学はお茶の水女子大文学部、 東京大学大学院では東大闘争に参加し、学問とは誰のためのものかなどを真剣に悩んだそうです。その後、第2回の国連女性の10年中間年世界女性会議(コペンハーゲン大会)に参加したことをきっかけに、「フェミニズム」に触れることになり、アジア諸国の女性たちともネットワークを持つことになり、西洋中心だけではないフェミニズムが必要だという考え方が出来てきたそうです。

その後、大阪女子大女性学研究センター教授、和光大学を教授 佐賀県立女性センター・生涯学習センター初代館長などを務められました。現在は、第4回世界女性会議後に、設立した北京JAC (世界女性会議ロビイングネットワーク) 代表やアジア女性資料センターの理事として活躍中です。


講演のスタートは、私たちは今どんなところにいるのかという問題提起から始まりました。アメリカのベネゼーラ侵攻や沖縄の元基地であったへイブ・キャンプでの核兵器事故が隠されていたのがあらわになった2026年の新年なのだという事実についてです。さらに時代に逆行する現政権の重大な問題もあります。それに反して世界の女性たちは、果敢に平和への戦いを続けているという事実があります。

最近アイスランドでの「女性の休日」という映画が有名になりましたが、アイスランドはジェンダーギャップ指数6年間世界第1位です (日本は 2025年 148ヶ国中 118位 )。また世界で女性のノーベル平和賞を受けたオーストリアのズットナーの銅像が広島、長崎にも建てられたということもありました。


アイスランドは、大統領も首相も女性です。特に首相は2022年の就任時には38歳という、世界で最年少でした。映画「女性の休日」の中で歌われる「進め、女性たち」を紹介したいと思います。

自由は今、目の前にある
それはもっと早く
訪れるかもしれない
今女性たちが連帯し
自由の旗を掲げている
その時が来たのだ
さあ皆んなで手携え
この大義を固く守り続けよ
後戻りしようとする者もいれば
立ち止まる者もいるが
決して諦めない

だけど本当にやるの?
望むの? できるの?
望むの? できるの?

 

できる 必ずやる!
だけど本当にやるの?

 

望むの? できるの?
そう 私は本当にやる
そう 私は本当にやる
できる 必ずやる!


差別に鈍感であってはならない
差別とは、性別に基づく区別、排除、制限である (女性差別撤廃条約第1条)

差別とは
 本人の努力で解決できないことで社会的不利益を受けること
特権とは
 本人の意志とは関係なく、ある集団に属しているだけで自動的に与えられる利益のこと

近代の特徴としての競争原理、征服、生産性、効率性、力の論理、国家による暴力支配戦争、経済至上主義、植民地主義、優生思想などを克服するためには、マジョリティが、自分が与えられている故なき特権を自覚し、マイノリティの視点を共有し、マイノリティから学ぶことが不可欠なのです。


今、やらねばならないこと、次の世代にバトンをつなぐことです。
私はその点について大きな希望を持っています。
私の周りにいる次の世代の活動を紹介します。

①フィフティ・プロジェクトFIFTYS PROJECTです。
「わたしたちの人生に政治家になる選択肢を!がスローガンです。政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性たちが地方議員を増やすことを目的に活動しています。2023年の統一地方選では、全国の20~30代の女性候補29人立候補し、8割を超える計24人が当選しました。

②SRHRというグループです。
SRHRとは、「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス /ライツ: 性と生殖に関する健康と権利」のことです。これを日本にもっと広げようという運動です。代表の福田和子さん(1995年生まれ)は、「私のからだ、私の人生、私が決める!」 という力強い感覚と自信を次の世代に引き継ぎたいと言います。

③アジア女性資料センターです。
ここでも今、20代の若ものたちが事務局の運営、政策提言に携わり、積極的に活動しています。

④これが最後ですが、「ウィメンズマーチ “Women’s March”」の若い活動家が増えています。
国際女性デーである毎年3月8日にはジェンダーに基づく差別や暴力に反対するアクションが活発になってきました。「ウィメンズマーチ東京 “Women’s March Tokyo”」においても、若者学生や若い世代の参加は活発に行われており、重要な役割を果たしています。今や「ウィメンズマーチ」は世代を超えて、女性の権利とジェンダー平等を発信する場として、若者の参加が増えています。若い人たちが非常に元気になっているというのは、大きな希望です。

以上で問題提起にさせていただきたいと思います。

CCWは大阪市立大学共生社会研究会のSTUDY GROUP(部会)として、2025年度の総会の決議に基づき、12月に立ち上がりました。この部会は、共生社会とNPOに関連して、ジェンダー問題に焦点を当て教育研究、社会啓発などを進める活動をします。
 大阪市立大学共生社会研究会についてはこちら ▶︎

日本社会は今、急速な人口減少・高齢化、産業構造の変化、労働力不足の渦中にあります。人生100年時代と言われる昨今、人生の途中で、何度でも学び直し、未来を切り開いていく身近な教育の場の拡充が喫緊の課題となっています。
日本のジェンダーギャップ指数は、2025年版で世界148カ国中118位と女性の地位の低さが際立っており、特に経済分野(管理職比率や賃金格差)と政治分野で低いという特徴があります。
そのためにもCCWは、女性のエンパワメントとリーダーシップにつながる講演会やセミナー、育成プログラムの開発に向けた調査研究を行います。経験豊富な講師陣による実践研究を重ねます。



金谷千慧子のブログ by Studio C.

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