ブログ復活!
2014/10/23
International Women’s Day は、日本では少し下火になっていますが、国際的には今も活発です。 まずはインドの話です。(March7th AP) インドのヒンドゥ教のアシュラム(修道場)で、貧しい村の少女たちにヒンドゥ教の修行する傍ら、学校に通わせ、コンピュータやミシンの技術教育もし、衣職住全てを提供しているという記事がありました。インドで女に生まれることは、自身も家族にもろくなことはありません。早々に結婚をさせるのにもダウリ(持参金)をつけねばなりませんし、性差別と身分差別(カースト)で、貧しければ貧しいほど殴られるのも当たり前、さげすまれるのも当然という環境になっています。それをなんとかしようというありがたい施設なのです。このアシュラムの教育方針は、「男性ができることは、女性は何でもできる」という励ましの言葉です「Men can do, Women can do anything too」。この言葉は、欧州では1970~80年代小学校から高校まで、そしてコミュニティカレッジにも教室の入り口に書かれて、女性を励ましたものでした。私もニュージーランドでも、オーストラリアでも感動してみつめたものです。
昨年7月の選挙でインド初のプラティバ・パティル女性大統領が誕生しています。
International Women’s Day の歴史は1904年アメリカ・ニューヨークで女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こしたのがはじまりです。これを受け、ドイツのクララ・ツェトキンが、1910年(ちょうど100年前ですね)に、コペンハーゲンで開かれた国際社会主義者会議で、「女性の政治的な自由と平等のためにたたかう」記念日にしようと提唱されたことから始まりました。国連は1975年(国際婦人年)の3月8日以来、この日をInternational Women’s Dayと定め、現在では事務総長が女性の十全且つ平等な社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかける日となっています。 2000年には、国連人権高等弁務官のメアリー・ロビンソン(Mary Robinson:アイルランド初の女性大統領)が21世紀にむけて「女性が権利の獲得に向けたこれまでの歩みを祝うと同時に、女性被害者は、いまだに跡を絶たないことを想起する日」であると明言する文書を発表したのです。 イタリアでは女性がお互いにミモザ(ギンヨウアカシアーCootamundra wattle)の花を贈り合い(もともと男性が女性に贈る習慣がある)、この季節を迎えると街中にミモザの花がみられるのです。
関連記事
-
リトアニア、約4,000の湖がある「森と湖の国」
バルト3国は、1991年に各国とも独立を果たし欧州連合(EU)へ加盟しています。 …
-
みなさまへ 2006年の年末に寄せて
女性と仕事研究所、自慢のセミナー「キャリアアドバイザー養成講座」は、次年度ぐらい …
-
『ヴァラドンとユトリロ 母と子の物語』展
シュザンヌ・ヴァラドン(1865~1938)と息子モーリス・ユトリロ(1883~ …
-
2回目の出版記念シンポジウムが終わりました
東京につづいて、3月28日(木)夕刻から第2回目の大阪での出版記念 …
-
第42回 木星会展10月28日(水)~11月2日(月)へのお誘い
コロナ禍の下の極暑の日々、みなさまお元気で秋をお迎えでしょうか。私の方は、クーラ …
-
いまどきの膝小僧手術―油絵を描きながらの2週間
年間7万人が膝の手術をするそうです。 私の膝小僧が痛み出してもう10数年になりま …
-
新年あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます。ご活躍を祈念します。 今年もお付き合いの輪が広がります …
-
やっと「紙とハンコ」から解放されるのでしょうか コロナ後の働き方を考える(1)
2020年6月19日、政府(内閣府・法務省・経済産業省)からハンコについての見解 …
-
認知症になっても、高齢女性の一人暮らしは可能か(その1)
今売れている2冊を読みました。上野千鶴子さんの『在宅ひとり死のススメ』(文春新書 …
-
フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)
油絵再開から10年 油絵を再開してからもうすぐ10年になります。10年も一つのこ …
- PREV
- 「新しい公共」に春風は吹くか
- NEXT
- 若者のニューヨーク1950~60年代から