ラトビア、首都リーガは美しい街

   

ラトビアはバルト三国でも最も小さい国。人口は200万人弱、面積は日本の北海道の約7割とか。
ラトビアの首都「リーガ」はバルト海の真珠といわれています。リーガの市庁舎広場に着くや、「この街、ベルギーのブルージュに似ているな」と思いました。 美しい中世の趣を残す町並み、しかし決して古めかしくなく開放的で華やかな街です。中世の繁栄を現在の観光に充分活かしています。それもブルージュと同じ。
ブルージュもリーガもハンザ(商人の仲間)同盟に加わる有力商業都市だったのです。
12~14世紀、北西ヨーロッパを中心に、海洋商人たちは、キリスト教の東方への布教と商業の拡大のために、幾つかの海港都市ごとに団体(ギルド)を作って商業勢力を拡大していきました。14世紀の最盛期には加盟都市70前後とも200以上ともいわれていますが、その後15世紀には周辺の国家の王権が中央集権化を進め、ハンザ同盟との抗争が繰り広げられ次第に衰退していきました。海洋商人(ハンザ)は何よりも戦争を嫌い、話し合いと外交で目的を遂げることを基本方針としていました。ハンザの人々は根本的には政治人ではなく経済人だったのです。
現在、欧州連合(EU)で英国の脱退などで存続が危ぶまれる中、2018年、311年ぶりにオランダを中心に北欧やバルト3国など計8カ国で構成する「新ハンザ同盟」が開かれたそうです。
何を物語るのでしょうか。

リーガには、欧州で最大規模を誇る中央市場(世界遺産登録)があります。ラトビアは、海の幸も山の幸も豊富で、市場にはありとあらゆるものが並びます。元々ここはドイツのツェッペリン飛行船の格納庫用に作られたものを転用して、1930年にオープンしました。市場の周りにも店、店。道端で店を広げる人、活気にあふれ人でごったがえしています。世界屈指のアールヌーヴォー建築群も見ごたえがあります。 一度行きたいと思うラトビアです。

市場の写真

中世の面影が残る旧市街

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