2024年秋、世界は「選挙YEAR」、アメリカ大統領選挙
カマラ・ハリスさん、今度こそガラスの天井を打ち破れ!

アメリカ史上初めて、女性で、黒人、そして南アジア系の大統領が誕生するか。その道を歩み始めたカマラ・ハリスさん(59)。7月21日にジョー・バイデン大統領が選挙戦撤退を表明したのを受け、ドナルド・トランプ前大統領の再選を阻止する候補者として、11月5日の大統領選挙に立ち向かっています。今後こそ、ガラスの天井は打ち破れるでしょうか。(写真はカマラ・ハリスさん)
ヒラリー・クリントンの敗北宣言(2016/11/11)を思い出します
「みなさんが、どれほど失望しているか私にも分かります。なぜなら思いは同じだからです。そして、今回の選挙戦に夢や希望を託して望んだ何千万人ものアメリカ国民も同様だと思います。この“痛み”は、長く続くことでしょう。でも、決して忘れないでください。この選挙戦は、誰か一人のためでも、この1回の選挙のためだけでもありません。私たちが愛する祖国のためであり、希望に満ち、包容力にあふれ、寛大な心を持つアメリカを創りあげるためのものだった、ということを。
私たちは、考えていたよりも、ずっと深く分断されているこの国の姿を目の当たりにしてきました。それでもなお私はアメリカを信じ、これからもその気持ちは変わりません。みなさんも同じように信じていてくれるなら、この結果を受け入れ未来へ進みましょう」(ヒラリー・クリントン敗北宣言を全文翻訳で読む:日経ウーマンオンライン【海外発 ウーマン情報局】2016年11月24日http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/110200009/112100016/?P=1)

(c)AFP/JEWEL SAMAD
9月10日の討論会は、素晴らしかった
カマラ・トランプ両候補の初の討論会はペンシルヴェニア州フィラデルフィアで約1時間半にわたり行われました。私はCNNとYouTubeで少し遅れて観ました。両候補が直接対面して言葉を交わしたのは初めてということですが、討論会は、カマラさんからの「まさか」の握手から始まりました。トランプ氏は討論会中、終始攻撃的でさまざまな場面で、怒りや苛立ちが見え、迫力というより、疲れているようでした。一方のハリスさんは、自身の経歴からはじめて、活気に満ちた表情で、経済政策に言及しました。子育て世代や住宅購入者への追加支援、過度な値上げの禁止など、都市部郊外に住む女性や黒人男性を含む中間層をターゲットにした計画を訴え、未来志向を強調しました。ハリス氏は重要テーマである人工妊娠中絶の権利を明確に訴えました。討論会直後にCNNが発表したCNN/SSRS調査によると、討論会を見た有権者登録をしている600人のうち、ハリス候補の方が優れていたと答えた人は63%。トランプ候補の方が優れていたと答えたのは37%だったということです。今後の討論会については、トランプ氏が開催を拒否しているそうです。
カマラ・ハリスさんのお母さんのこと
カマラのお母さんは19歳でたった一人で、インドから米国に留学(奨学金が確定)しました。しかもその後は、インド社会の慣習で両親の勧める結婚をすることになっていたのを公民権運動の活動を通じて、ジャマイカ出身のドナルド・ハリス氏と出会って学生結婚。アメリカに残ってしまいました。そりゃそーでしょうね、と思います。私でもそんな機会があったら必ず古い家制度や慣習の世界から脱出したかったですから。
ドナルド氏は経済学者で、ジャマイカからの移民。それ以後二人は、よりよい学究の場を求めて転々としますが、7年後に離婚。その頃母親は乳がん治療の研究者として博士号を取得。その後もハリスさんと弁護士になった妹の二人を育てながら研究に没頭するのですが、彼女自身もその癌で急折してしまいました(2009年)。
カマラ・ハリスは母親について、「身長わずか150cmの小さな身体で(私と同じじゃなの)、茶色の顔に強いアクセントの英語だった」と書いています。ひどい性差別と民族差別のなかで、常に冷静で決してうろたえることなく、強く、勇敢に、女性の健康の為に闘った草分け的存在でした、とも。
母親が姉妹に教えたことは、たとえ世間から不公平な扱いを受けても、絶対に泣き言をいうな、解決に向かって行動しなさい、「手抜きするな」ということだったそうです。前向きですね。
カマラ・ハリスさんの自叙伝「私たちの真実 アメリカン・ジャーニー」– 2021/6/15 カマラ・ハリス (著), 藤田美菜子・安藤貴子 (翻訳) 原題 THE TRUTHS WE HOLD: An American Journey KAMALA HARRIS
私もカマラさんを描いてみました
カマラ・ハリスさんの写真では、その耳元に真珠のイヤリングが目につきます。真珠のネックレスも多いです。「勝負アクセサリーは真珠のネックレスです」とハリスさんは言います。子どものころに母の恩師から日本旅行の土産に真珠のネックレスをもらって以来、真珠がいちばん好きな宝石になったそうです。真珠がカマラさんのお守りになっているようです。2021年の副大統領就任時には、市民がお祝いするため『みんなで真珠をつけよう』という草の根運動も展開されたそうです。
私のカマラさんにも、真珠を身につけてもらいました。
(F8号油絵 顔 カマラ・ハリス)
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