もっと知りたいビルマ、6月19日はスーチーさんの日

      2014/10/23

myanma0206

NHK国際放送局の取材を受けました。テーマは「働く女性と過労死」というブッソウなものでしたが、ストレスをマネージメントするためにヨガや瞑想、リラクシゼーション等で自分の身体をコントロールするのは有効だと気づきましょう、というようなことを女性労働に関するデータを交えながら語りました。21カ国語で放送されるそうです。

取材に来られたディレクターはビルマの女性でした。「スーチーさんの国の方ですね」と声をかけたのが始まりで、ビルマの女性の社会的地位がとても高いことやアウン・サン・スーチーさん(暗殺された独立の父アウン・サン将軍の愛娘、国民民主連盟(NLD)書記長、1989年から自宅軟禁され続けている)のその後のこと、ビルマの孤児院の女の子たちのことなど、話が弾みました。

スーチーさんは選挙で勝利(全議席の8割を占めて圧勝)したのに、直後に自宅軟禁され、それが今も続いています。彼女は1991年のノーベル平和賞の受賞式の時も、夫の葬儀の時も、そして第4回世界女性会議(1995年北京)の基調講演の時にも自宅を出られませんでした。北京会議の参加者の一人だった私は、ビデオ出演したスーチーさんの画面一杯の笑顔に、なんと力強い人なのかと感動しました。「世界中の女たちが教育を受け、力をつけるならば、人類全体にとって、もっと愛情深く、寛大で、公正で、平和な暮らしが実現します。平和への障害は、不寛容と危険(安全でないこと・戦争)です。平和というコインの裏側には寛容がセットになっており、危険(戦争)というコインの裏側には不寛容がセットになっています」といわれました。

いまだ平和の光明が訪れないビルマでは、スーチーさんは、声と力を奪われています。彼女の誕生日、6月19日をスーチーさんの日と定め、平和を祈る日にしようという動きもあるそうです。そして、今年の6月19日は、ソウルの梨花女子大で開催される「第9回 世界女性会議05」の前夜祭の日です。私も参加します。来月は、WW05ソウル報告をします。

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