スーチーさんの時代がきた
2015/12/24
アウンサンスーチーさんがいつも髪に差している鮮やかな花の髪飾りは、再会することなく死別した英国人の夫とかつて誕生日に贈りあった品種だという。彼女にとってこれをつけることは無言の抵抗の証であった。
2010年11月、長い自宅軟禁から解かれた。そして2015年11月8日に実施された総選挙で、アウンサンスーチーさん率いるNLD(国民民主連合)が圧倒的な勝利を収めた。スーチーさんも下院議員に当選した。監視団のもと、やっと公正な選挙結果が出た。ミャンマーの国民は軍政との決別を選択した。
11月10日に行われた外国メディアの取材に対し、スーチーさんは新たに選出される新大統領について、「憲法上アウンサンスーチーの就任を禁じるための措置に過ぎない」「私が全てを決定する」と断言した。
来春、スーチーさんは新政権を樹立する。やっとスーチーさんの時代がきた。下の写真は解放後のアウンサン・スーチーとヒラリー・クリントンの歴史的な一枚である

スーチーさん70歳、クリントン68歳(2011-12-03)
ヒラリー・クリントンもいよいよ選挙。
二人が大統領になる日は近いのか。とてもとても楽しみなことである。
スーチーさんは1991年にノーベル平和賞を受賞した。自宅軟禁中のため授賞式には出席できず、受賞演説を行ったのは21年後の2012年6月16日のことだった。
1995年、北京で開催された世界女性会議でスーチーさんのビデオメッセージが流れた。その席にもヒラリー・クリントンがアメリカ代表として参加しており、そのあと、有名な「女性の権利は人権である(Women’s right is Human right、Human right is women’s right)」と叫ぶような演説をした。その場に私もいた。
その後6月18日のスーチーさんの誕生日は、「スーチーさんの日」として世界中で一日も早くスーチーさんの時代が来るように、みんなで祈ってきた。私も祈ってきた。
関連記事
-
-
子ども連れ去り事件の増加とハーグ条約
English Japan Times 2011年12月3日記事に関連して 1 …
-
-
From ロンドン No.1
パディントンベア 4月1日からロンドンを訪ねました。 滞在7年目の大学生堂山優子 …
-
-
Travel Report from India (4) Indian working women
Japanese(日本語) umbers of Indian working w …
-
-
Increasing the child adduction and Hague Convention(1980)
Japanese(日本語) Saturday, Dec. 3, 2011(Jap …
-
-
母の日
昔、母性神話に悩まされていた。「保育所に預けるなんて、母性というものがない人だ」 …
-
-
アジア(日・中・韓)女性フォーラムに参加しました その3
中国のコミュニティ・カレッジとヤン・ウエンさん 慶州コモドホテルの喫茶ルームで山 …
-
-
サンフランシスコ報告 その4
サンフランシスコの女性センター─Women’s Building 新年おめでとう …
-
-
マドリッドの喪章 テロの勝利か?それとも民主主義の勝利!
セマナ・サンタ(4月4日~11日聖週間)の土曜日の夕暮れ、マドリッドの国鉄アトー …
-
-
雑誌『婦人公論』が100年を迎えました
『婦人公論』は、1916年(大正5)『中央公論』の女性版として創刊されました。『 …
-
-
ヒラリーの敗北とトランプ大統領
ヒラリー・クリントンの敗北にショックを受けている間に、ドナルド・トランプ氏のアメ …