絵の具の話。絵を描き始めました
2014/10/06
この4月からまた油絵を始めました。
忙しさに負けて、随分長く封印してきました。20年以上になるかもしれません。描きかけで放置しているのを3つのイーゼルに立てて、乾いてきたら、移動して塗り込みます。でも連休(GW)が終わったので、またピッチは遅くなります。
「絵」はCGや写真のこの時代に存在価値などあるのかと思い返していましたが、油絵は筆の運びで永久に変化するのが面白いところです。終わりのない色の旅かもしれません。
ただ色塗り重ねている内に、写真風に細密さにこだわってしまうとだんだん似てはくるのですが、その過程で自分は何を描きたかったのか見失ってしまいます。描きたいことに固執し続けるにはエネルギーが要ります。
油絵を描きたかったのは小学生の頃からです。戦後、算数と国語の授業しかなかった頃から音楽や図工、体育の時間が現れました。私の家では水彩絵の具さえ高価なもので、ましてや油絵の具なんて、私は西洋の画家たちだけの道具だと思っていました。見たこともありませんでした。
水彩絵の具をたっぷり使って油絵風に描くと学校近辺での入賞作品にはなりましたが、母親は「もったいないから、あんな使い方はしてはいけない」と何度も叱りました。
そのころに比べると、自分で検索サイトで絵の具を探し当て、配達してもらって、存分に描き尽くせるなんて、それだけでも幸せな時代です。
絵の具の三原色は黄色 ( Yellow ) と赤紫色 ( Magenta ) と空色(Cyan)ですから、3色あれば、どんどん混ぜ合わせるだけでどんな色でも作ることが可能なのです。しかし混ぜる楽しみもありますが時間もかかります。そこで最近では何千種という中で適切な絵の具を探すことも出来ますし、三原色から作れない金色や銀色の絵の具もあります。
金や銀は光の強弱によって表されるので、絵では、銀はグレイと光の当たり具合による濃淡を白黒で表わします。金とか、銀とかの色は存在せず、黄色や黄土色、灰色に光の特徴的な反射が加わったものだからです。金色や銀色も絵の具を混ぜあわせようか、それとも安直に1本700円で買ってしまおうか、妙なところで思案しているところです。
【好きな絵】

三岸節子記念美術館(http://s-migishi.com/)では現在2013年4月9日(火)から7月28日(日)まで、三岸節子「花の祭典」として常設展をしています。


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