アベノミクスと女性の活躍

      2014/10/23

テレビ朝日モーニング・バードの取材がありました(4月26日 金AM8時~10時放映)

阿倍晋三首相は4月19日午後の日本記者倶楽部での講演で、成長戦略の第1段として「女性」の活躍を揚げ、「成長戦略の中核をなす」という考え方を表明しました。役員に1人は女性を登用」「3年間の育児休業の推進」「保育所の待機児童ゼロに向けて、来年度までの2年間で20万人分の保育の受け皿を整備」などのポイントを話しました。

そこで「モーニング・バード」のディレクターからの質問に金谷が答えていきました。

Q この政策おっしゃるように進むと思われますか?

金谷 自民党政権としては、はっきりよく言ったなーという感じはありますね。1999年の男女共同参画社会基本計画では2020年までに管理職や指導的立場の女性を30%以上にすると謳っていますが、現在10%にも遠く届かない数字を何とか早めなければならないということもあったのだと思います(いわゆる20年30%【にぃまる・さんまる】)。
しかし、3年間の育児休業を推進すれば、女性が復職し、継続就業が可能になるので日本のいわゆるM字型就業形態【女性の就業形態がMの字型になっており、出産で退職、子育て後にパートで再就職するパターンが多い】がなくなり、女性はハッピーに仕事が継続出来るかというと決してそうはならないと思います。

なぜなら、育休で3年以上(子ども続いて2人生まれれば3年以上の期間になります)職場を離れれば、戻りにくい、ついて行けない状態がきっと起こります。きっと育休明けに退職というケースも増えると思います。
それよりも、本当の意味で多様な就業形態(短時間正社員制度)を認めて、対偶を正社員(変な言葉ですね)との割合で多少減少して男女ともに子育て期間に適用することと、保育所の増加(全員保証)することです。
自治体がどんどん保育所を作るというのは無理な時代です。小学校の空き教室などを保育所に変更するのです。そして株式会社だけでなく、NPO団体にも運営を委託することです。生まれてくる子どもの数だけ保育所は必要です。

Q この政策で、男性も育休を取り、家事もするようになるでしょうか?

金谷 日本の企業では長時間勤務と通勤距離が長いことで、男性はどうしても育児どころか家事に関わる時間が少なくなっています。その上、家事育児は女性がやるものだ、女性が向いている、という考え方の偏向があって、どうしてもやらずにすまそうとしがちです。そのせいか、日本の有職女性は世界一睡眠時間が少ないという実態です。米国調査会社のデータによると、日本は男女平均で6.4時間。働く女性は最も短いといいます。

Q 待機児童はなくなるでしょうか?

金谷 待機児童はますます増えます。需要が掘り起こされます。みんなあきらめているから申し込みしないだけで、特に都市圏(東京・大阪。横浜・神戸)では保育所希望者は増える一方です。待機児童という発想ではなく、保育所を利用したい人は全て利用出来る(働いているから保育に欠けるという理由ではなく)、全ての子どもが育つ場所として保育の場所は増やした方がいいですね。小学校の空き教室等居りよう出来るところはまだまだあると思いますし、行政が実施する必要はないと思います。管理・監督を充分にする役割はありますが。

(ところが、当日、金谷の名前など一切出て来ず、全てがコメンテーターの意見に吸収されていました。世の中、そんなものなのですね)(女性の睡眠時間グラフ)

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 - 女性の活躍

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