アウンサンスーチーさんが今、京都にいる
2014/10/23
いる。かつてほぼ1年を過ごした京都大学では、研究員としてミャンマーの独立運動の歴史の研究を行っていた。この度京都大学では、「名誉フェロー」の称号を授与した。
4月15日京都での朝、在日ミャンマー人らに拍手で迎えられ、軍事政権下の祖国から日本に亡命してきた人も、スーチーさんの民主化運動についての話に聞き入った。午後からは、学生向けに講演を行っている。タイトルは、ミャンマーの社会的変化と女性の参加についてだという。とても興味深い。
6月19日は、スーチーさんの誕生日(1945年)。NHKの国際放送に出演したのをきっかけにミャンマー人の女性アナウンサーと私は約束した。

映画「The Lady(アウンサンスーチィ)
『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』Photo Magali Bragard(C)2011 EuropaCorp – Left Bank Pictures – France 2 C
スーチーさんが解放されるまで、6月19日をスーチーさんの日としてスーチーさん解放への活動に参加すると。実際には心から祈るということしか出来なかったが、2010年11月にスーチーさんが完全に軟禁を解かけたときは、ほんとうにうれしかった。
ノーベル平和賞受賞(1991年)後の1995年、自宅軟禁中のスーチーさんのビデオレターが国際女性会議(北京会議)の開会式で映し出された。大きなスクリーンに登場したスーチーさんは、「私がこれを皆さんに届けるのは、とても困難でした。私たちの国には、人権と平和が必要です。「寛容と平和」はコインの裏と表です。どちらがかけても国は成り立ちません。「寛容のみが平和をつくります」という話をされた。とても印象深く覚えている。スーチーさんはインドのガンジー主義を貫いているのだなとそのとき思った。アジア的な闘い方だという感じがした。
ずっと今もその通りの活動である。きっと大きく滑車が動く日が来ると思うが、出来ればその日も鮮やかな花の髪飾りをしていてほしい。
関連記事
-
-
ソウルであった女性たち その2 ~アフガニスタンの女性 ほか
「ソウルであった女性たち その1」の続き 目次 カナディアンインディアンの女性 …
-
-
インド紀行 その3 ~インドの女性とジェンダー
インドの人口問題 インドへ旅行するには、ビザ申請センターでビザ(査証)の申請が必 …
-
-
サンフランシスコ報告 その1
女性と仕事研究所ではスタディツアーでサンフランシスコに行きました(09年9月7日 …
-
-
北欧の空は真っ青でした先進国北欧諸国その1─スウェーデン編
インフルエンザなどすっかり忘れて、フィンランド(ヘルシンキ)、スウェーデン(スト …
-
-
女性の車運転がやっと実現 。超保守王国サウジアラビアで2018年6月から
「ウイメン・トウ-・ドライブ」の活動 随分、以前のことですが、サウジアラビア駐留 …
-
-
New York
久しぶりのニューヨーク。街(ハーレムも)は本当に清潔になっていて危険な臭いが全く …
-
-
中欧の旅 ⑥ 退職カップルのツアーに紛れ込んで─現在夫婦事情
今回のツアーは10組のカップルと母娘3組、家族1組、その他友人同士、一人参加7人 …
-
-
総理大臣が産休!
ニュージーランド、37歳のアーダーン首相2人目を出産 https://www.a …
-
-
やっと涼しくなりましたが、涼しい国、バルト三国へ行ってました
涼しいバルト三国のツアーに参加しました。いつまでたっても暑くて、暑くて、今年の夏 …
-
-
子ども連れ去り事件の増加とハーグ条約
English Japan Times 2011年12月3日記事に関連して 1 …
- PREV
- スマートパワー(Smart Power)
- NEXT
- アベノミクスと女性の活躍