フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その10) 世界のジェンダー格差指数、日本、過去最低の125位
「フェミニズと私と油絵」の初校を頑張っています
絵画展でご参加いただいた方に読んでいただきたいと思って作成中に、仮題「フェミニズムとわたしと油絵」の初校を、現在やっています。原稿を書き始めて1年ぐらいかかりましたが、原稿の修正と校正にまた1年近くかかります。今回の書籍は、今までの活動分野と少し違い趣味の油絵のことなので、気楽に読んでいただこうというつもりで出典や注釈などにあまりこだわらず、書いていました。参考書籍は3年前からの断捨離で大幅に減少しています。トラックで処分しました。でも校正に入ると出版社からは出典を厳しく求められます。今になって捨ててしまった、乱雑にいれた鉛筆で黒くなった本たちをなつかしんでいます。仕方がありませんのでAmazonで再度購入しています。しかし、自分で引いた鉛筆の跡がないので、一から探さなくてはなりません。目がしょぼしょぼしてきます。長く続きません。初校で時間がかかってしまっています。でも頑張ってやっています。そんなとき今年のジャンだーギャップ指数が報告され、またもやびっくり、びっくりです。日本のジェンダーギャップ指数125位、前年より後退、G 7で最低とあります。
世界のジェンダー格差指数、日本、過去最低の125位
世界経済フォーラム(WEF)は、6月21日、世界の男女格差状況を2023年度版のジェンダーギャップ指数として公表しました。対象146カ国のうち日本は125位で前年の116位から後退しました。主要7カ国(G7)では最下位となっています。この指数は各国の政治・経済・教育・健康の4分野14項目の男女格差を総合して数値化し、順位付けしていています。1に近いほど平等、0に近いほど不平等を示す。日本は0.647です。日本は経済と政治の分野での格差が大きいのです。管理職比率は0・148で133位(前年130位)、推定勤労所得は0・577で100位(同100位)。国会議員の比率は0・111で131位(同133位)、閣僚の比率は0・091で128位(同120位)です。いつまでこんな状態を続けていくのでしょうか。
「政治は男のもの」という考え方が女性の方に多い
日本は、特に政治的分野で女性の進出が低いのは今年もその通りです。国会議員の比率は131位、閣僚の比率は128位(同120位)ですがこの背景に、根強い性別役割分担意識がいまだにはびこっているのです。「政治は男のもの」という考えが男性よりも女性の方により多くあると読売新聞は伝えています。困ったことですね。今まで経験したことがない世界に飛び込むのは、抵抗が大きいということなのでしょうが、その抵抗感を少なくする支援がぜひとも必要ですね。政治家は日常生活と同じ言葉で政治を語るとか、スーパーでも駅でもどこでも気軽に政治が喋れる雰囲気は、今のところないですね。これでは進まないですね。密室の政治ですものね。
読売新聞オンライン記事
男女の格差社会は男性にとってもつらい世界
男女格差の話になると、男性は「女性というだけで優遇されるのはおかしい」などと反発しがちですが、決してそんな単純な話ではありません。過度な労働時間やプレッシャー、生産性の低い業務や古い習慣、内外のクレームやハラスメントなどを受け入れざるを得ず、プライベートの時間がなかなか取れない。職場でも家庭でも孤立しやすく、「立場を失ったとき、自分には何も残っていなかった」「気づいたら体を壊してしまっていた」などの悲しいケースも多くあります。
くなりがちです、男女格差がある社会は、「女性だけでなく、男性もつらい」「人間らしい生活がしづらく」なりがちです。「男性の絵生活のつらさを改善するためにも女性の能力を生かしていこう」というのが、ごく自然な見方なのです。「男性のために、政治・経済における男性優位を変えていこう」ということです。男性たちは自分の生活や人生、さらには心身の健康や命を大切にするために、自ら男女格差を改善しようと動くほうがいいのです。政治の中枢にいる議員や官僚、経営者や管理職を筆頭に多くの立場が、加重で大変な仕事というのではなく、男女ともに“やりたい仕事”“魅力のあるポスト”になること。まず、過重労働を強いられず、プライベートとの両立がしやすく、実際に産休・育休などの子育てに不安がないことなどの改革が必要です。労働時間と収入、地位とやりがいがバランスが取れてはじめて、「自分の能力を生かしたい」「思い切って挑戦してみたい」というポジティブな姿勢になるのです。そうなれば「政治は女性のもの」に近づいてくることでしょう。きっと。
「ARTIST NO KOSODATE?」展
同じく6月22日の日経新聞では、文化欄に、アートの分野で子どもの誕生を機に制作を辞めてしまうアーティストがまだまだ多いという記事がありました。日本の美術界は子どもがいない前提で進められており、生活を支える収入を得るのか簡単なことではないし、子育て中のアーティストが同じ土俵にも上がれないことがほんとに問題です。日本では子育て中のアーティストの声を聞くプロジェクトがようやく始まるそうです。「ARTIST NO KOSODATE?」展が神奈川県藤沢市のアートスペースで開催されているものです。い記事中の男女のアーティスツ12人の声をインスタレーションとして展示しています。稔夫ためこのインスタレーションというのは、現代アートの表現方法・ジャンルの一つで、ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し、変化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術です。これからの日本でのフェミニズム・アートの進展を心が祈念しています。
ARTIST NO KOSODATE? アーティストの子育て|藤沢市アートスペース|Fujisawa City Art Space
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