インド紀行 その1
2014/10/23
ちょうどホ ー リーのお祭り
北インド、ニュー・デリーとアグーラへ行ってきました。インドでは3月8日はホーリー(Holly)といって春の訪れを祝って熱狂的におこなわれる三大祭りの一つです。北インドで特に熱いのだそうです。人々は街頭で色の粉や水を相手かまわずかけ合って大騒ぎをします。朝から夕刻まで塗られまくるのです。私たちも塗られそうになりました。この日ばかりはカーストも貧富の差もなくなるのです。
ガイド氏もようやく私たちの旅程を終えたら、デリーから1000キロ離れた故郷のブッダガヤ(紀元前6世紀前後、釈迦はこの地の菩提樹の下で、ついに悟りを開いてブッダとなった地)へ久しぶりで帰れるといい、「新婚の妻が待っている」話を何度もしました。親類もみんな集まり、お正月(ポンガル)よりずっと楽しみだといいながら・・・。
ヘナというハーブの粉を練って手などに模様をつけている姿もみました。ヘナは結婚式などに花嫁にするヘナのアートです。本来インドの暑さをクールダウンするためのものだったのが、手足におしゃれにアートするようになったといいます。
喧噪の街デリー
デリーはオールド・デリーとニュー・デリーに分かれます。ニュー・デリーは独立以来首都であり、国会議事堂や官公庁や政治関連施設、大企業も多く、街路樹も美しく整然としていますが、オールド・デリーはもうなんともいえず騒然としており、喧噪の街です。しかし人々は鳴らしっぱなしの車の警笛と怒号のなかを、平然と真剣に物資を運んでいます。ラクダで、力車で、オート力車で、自転車でバイクで、車で、1センチでも前へ進もうと必至です。車は大きな傷跡のないものはありません。世界一のダイヤモンドの集積地(麻薬もか)、世界経済の市場、欲望の固まりといえる街です。(写真はオールド・デリーで)
これがタジ・マハール(Taji Mahal)
17世紀、インドで最強の時代を誇ったムガール帝国第5代皇帝シャ・ジャハーン(在位1628~58)は、愛妃(1631)の死を嘆いて、22年の時間と天文学的巨費を投じて、白大理石の世界一豪華な墓をつくらせたのです。マハル(宮殿)と呼ばれますが、愛妃の名前ムムスタール・マハルが変化しただけで、愛妃のための墓なのです。「愛の宮殿」などとも呼ばれています。世界一美しい建築といわれています。イスラム建築物ですから四本のミナレットが脇にたたずんでいますが、タジ・マハールの場合には、礼拝を呼びかけるものではなく、建物全体のバランスをとるためのもので目立ちません。大理石に宝石で刻み込まんだ愛の花、チューリップや極彩色の飾りつけの豪華さは、圧倒されます。
次回は「インドの女性とジェンダー」をお届けします。
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