サンフランシスコ報告 その2

      2014/10/23

今回は第2回目です。

スタディツアーでサンフランシスコに行きました。コミュニティカレッジ(San Francisco Community College Downtown Campus Oda’s class and Culinary & Service Skill training Program)やNPOの保育園(C5 Children’s school)、Fashion Institute of Design & Merchandising, San Francisco Campus), NPOの資金確保のセミナー(Fund Raising Basic: Ms. Susan Fox)女性のための起業支援(Women’s Initiative fir Self-Employment)、国内DVと国際的な迫害を受けた女性の支援国際シンポジウム(Gender-Based Violence Conference) の参加やWomen’s Buildingでのアメリカと日本の女性とのミーテイングなどがありました。

レインボー・フラッグ(Castro Town)

カストロ通りでは、男性同士でも女性同士でも、手をつないで幸せそうでした。勝ち誇って、というよりもやっと自由に歩けるという安心感にあふれていました。喫茶店のガラス窓の中から、手を振って写真に応じてくれたり、レインボーフラッグの下まできて、抱き合った女性のカップル。今まで辛いことが多かったのだろうなと思いました。

1)虹色は多様性

虹色は多様性

虹色は多様性

性的少数者とは、同性愛者、 両性愛者、半陰陽者(性同一性障害を含む)などが含まれます。

さきごろ南アフリカのキャスター・セメンや選手(18)の性別問題がありました。「医学的検査の結果、男性と女性の生殖器を持つ両性具有であることがわかった」と海外メディアが報道。世界陸上のように最高レベルの身体能力を持つ選手が集まる大会では、性分化疾患によって男性ホルモンが強く働いている女子選手が一般社会以上の割合で見つかるのは必然だといわれます。ベルリン世界陸上選手権女子800メートルで優勝したセメンヤ選手は、並はずれた競技能力と筋肉質の体格から性別を疑われた問題に、南ア政府は「彼女が黒人であり、欧州勢をしのぐ活躍をしたためだ」と声明を出し、国連人権委員会に申し立てる意向も示しました。セメンヤ選手の故郷は南アフリカ北東部にある小さな村。「プアレスト・プア(最貧地区)」として知られ、電気、水道などの整備も進んでいません。親族の一人は「女の子として生まれ、育ててきた。私たちの自慢の子なのに、何が問題なのか」と訴えているそうです。(毎日新聞10月7日)

2)ハーヴェイ・ミルクのこと

ハーヴェイ・ミルク(Harvey Bernard Milk48歳没)は、1978年11月27日、同僚議員のダン・ホワイトにより、ジョージ・マスコーニ市長とともに同市庁舎内で射殺されました。(前号メッセージ サンフランシスコ原稿その1)ゲイの地位向上に取り組んだ民主党市会議員です。映画にもなっています。主演のショーン・ペンがアカデミー主演男優賞を受賞した『カストロ通りの市長(The Mayor of Castro Street)』は、日本での公開は2009年GWのことでした。

3)HIVのポスター

サンフランシスコ空港からBART(Bay Area Rapid Transit)で、ホテルまで行きました。その BART 車内のHIVのポスターが下の写真です。サンフランシスコではケーブルカーも有名ですが、市電(Trams) 、Muniバス、メトロ、Fラインなどで、市内であれば安価で($1.5)どこでも行くことができます。以前は観光バスに連れて行ってもらう旅でしたが、今回は便利な交通網で行き来しましたので.市内の位置がかなり理解できました。もちろん高速道路が無料なのは、20年前も同じでした。

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4)サンフランシスコHIV状況

サンフランシスコの15歳以上男性の5人に1人がゲイだそうです。世界の主要都市のなかで、人口に占める同性愛者の男性の割合が最も高いといわれます。同性愛男性は増加しており、4人に1人(25.8パーセント)がHIVに感染しているとみられるということです。推定1万6401人、HIV感染者の割合は5年前(2001年)を較べると少なくなってきているということですが、同性愛者のコミュニティが育ち、ここにHIVネガティヴの同性愛男性が大勢やってきました。かつて、HIVポジティヴの割合は、ほぼ30パーセント近くでしたが、HIVポジティブの男性の数自体は、じわじわと増加しています。それは、現在進行中の感染のせいでもあり、また治療を受けながら病気と共に生きる方法が改善されたおかげでもあるのです。HIVの検査や治療センターもサンフランシスコでは充実しています。なかなか困難な問題があるのですね。

 - 海外事情

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