ソウル会議がありました

      2014/10/23

撮影:著者

撮影:著者

ソウルで開催された「Women’s World‘05」(6/19~24)国際会議に参加してきました。女性学の教育研究者と運動を担っている人との連携をつくろうとする会議で、今年は第9回、アジアで最初に行われたものです。36の国から約700名が参加しました。初日のオープンセレモニーの参加者はもう少し多かったようですが。ワークショップの会場は梨花女子大(eh-wa)のキャンパス全部で繰り広げられました。

夜はソウルの街を一望できるドミートリでした。二人部屋で造り付けの机とベッド以外に何もない質素なものです。学生に聞くと、1年生の間だけしかいなかったという人が多かったです。「プライバシーが…」といっていましたが、「そりゃー、そーでしょうね」と納得です。

ワークショップは、『グラスシーリング(ガラスの天井)をどう突き破るのか』というタイトルで開催しましたが、土壌が同じではないアジア・アフリカの女性問題とどう接点を結ぶのかは、なかなか難しいものです。「ポリガミー(一夫多妻)こそ問題」というタンザニアの女性や、女性議員が少なすぎるというカンボジヤの女性などなどで、それらの根っこを議論するには時間が少ないのと、言語の違いがやはり大きな課題です。

でも韓国と日本は本当に似た状況にあるのだと感じました。M字型就業形態にしても女性の賃金の低さにしてもです。ただ違いを感じたのは、韓国の女性たちは、勢いがあるナーということです。日本は、何ら解決していないのに、ジェンダーの課題はもう過ぎ去った日のような勢いのなさを感じてしまう今日この頃ですので、よけいに、彼女たちの「フェミニズム」「ジェンダー」の言葉が飛び交う会場の熱をうらやましくも感じました。

 - 海外事情

  関連記事

こんなときだからこそ 国際女性DAY

コロナウイルスが広まる中で コロナウイルスの拡大で世界は一変してしまいました。1 …

New York

久しぶりのニューヨーク。街(ハーレムも)は本当に清潔になっていて危険な臭いが全く …

コロナ禍のリーダーシップ (その2 フェミニン・リーダーシップ)

変革の時代に必要なリーダーシップ コロナの時代にリーダーの質が問われています。日 …

『ヴァラドンとユトリロ 母と子の物語』展

シュザンヌ・ヴァラドン(1865~1938)と息子モーリス・ユトリロ(1883~ …

友、上海より来たる

10年ぶりでした。第4回国連女性会議(北京会議)でワークショップを一緒にコーディ …

サンフランシスコ報告 その4

サンフランシスコの女性センター─Women’s Building 新年おめでとう …

インド紀行 その4 ~インドの働く女性

English インドの女性労働者数 インドでは未だ女性労働者数を正確に算出され …

ナワル・サダウィは健在!イスラム教は女性を抑圧する

エジプトはアラブの春の成功事例だと思われていましたが、今、混乱の収束は糸口が見え …

アウンサンスーチーさん アジア女性のソフトパワーで活力を

English 今アジアの女性で最も注目を浴びているのは、ミャンマー(ビルマ)の …

サンフランシスコ報告 その2

今回は第2回目です。 スタディツアーでサンフランシスコに行きました。コミュニティ …