ナワル・サダウィは健在!イスラム教は女性を抑圧する
2014/10/23
エジプトはアラブの春の成功事例だと思われていましたが、今、混乱の収束は糸口が見えません。8 月14 日、軍事クーデターを起こした暫定政権は、首都カイロで抗議活動を行っていたモルシ前大統領支持者を中心としたムスリム同胞団(イスラム主義勢力)に対し、武力による強制排除を行いました(死者100人とも言われる)。この衝突により、カイロのみならずアレキサンドリアなど地中海沿岸都市でも治安部隊との激しい衝突が繰り広げられています。
古い歴史を誇るエジプト。しかしながら、この国に住む女性は長い間、古くからの習慣に苦しんできました。15歳から49歳の女性の90%以上が、それが犯罪行為とされているにもかかわらず女性性器切除(FGM)の被害を受けています。これを告発して小説にしたのがナダル・サダウィ。作品には「あるフェミニストの告白」「0(ゼロ)度の女 死刑囚フィルダス」などがあります。
彼女は最近、毎日新聞のインタビューに応えて次のように語りました(毎日新聞2013年8月25日朝刊)。

ナワルーサーダウィ氏
1931年カイロ北方の農村生まれ。
55年にカイロ大医学部を率業し10年間、 故郷で医者をした後、 保健省勤務。 女性の権利を主張して体制批判を続けたため保健省を解雇され、81年9月から3ヵ月、政治犯として投獄された。
イスラム主義者からは脅追を受け続けている。
「あるフェミニストの告白」「0(ゼロ)度の女 死刑囚フイルダス」など多くの小説が邦訳されている。
選挙で選ばれたモルシ前政権を国軍が転覆したことについて「政権がイスラム色を強めたため文化・社会面で正義が損なわれ、女性が抑圧されました。軍はそれを是正しようとしたのです」と理解を示しました。サーダウィ氏は教育と並び、憲法に政教分離の考えを反映させることが重要であり、今のままでイスラム教が国教となれば、女性や他の宗教信者は抑圧され、社会を不安定になるといっています。今がイスラム教と決別するチャンスであるともいっています。

1985年 国際女性会議ナイロビ大会最終日、参加者みんなでナダル・サダウィ氏の到着を待っているところ。ナイロビ大学。(筆者金谷千慧子もこの群衆のなかの1人にいる) 写真は雑誌「あごら104号1985年12月10日発行より)
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