みなさまもお気をつけあそばせ!
2020/02/27
2週間アメリカへ行っておりました。西海岸のサンフランシスコに1週間、それからニューヨークで1週間。サンフランシスコの1週間はNPOや企業を訪問、それにトランプ政権反対のウィメンズ・マーチやマーチン・ルーサーキング牧師記念マーチに参加しました。
ニューヨークの1週間は少し気楽に、セントラルパークの散歩やブロードウェイでのミュージカルを見るとかメトロポリタン美術館をゆっくり見るなどでした。
久しぶりに訪問したサンフランシスコやニューヨークの情景はこれから、何回かに分けてご紹介しようと思っているところなのですが、今回は、それとは少し違って、思わぬアクシデントについてちょっと恥ずかしながら、告白することにします。ほんとに、皆様もお気をつけください。
真夜中のニューヨークを救急車でアメリカ合衆国のNBCで放送されたテレビドラマシリーズ『ER緊急救命室』)よろしく、その撮影現場となったBellevue(ベルビー) 病院に運ばれたのですから。
それはサンフランシスコからニューヨークへの機内(5時間弱)から起こったのでした。NYに着いてからもそのまま動けるよう、少し寝ておきたいと思ってワインを頼んだのでした。しかし全く寝付かれず、それどころか頭も身体もカッカするばかりでこれは困ったことだなと思いつつ、NYのJFK(ジョン・F・ケネディ)空港に到着してしまいました。タクシーでホテルに着き、みんなで夕食を済ませ(このときもビールなども)、荷物を整理して、風呂にゆっくりと浸かり、翌朝起きて鏡を覗くや、なんと、なんと、目がつぶれていて、右頬から顎にかけてが、赤紫に晴れ上がり、まるでお化け状態に変貌していたのです。
「なに?なに?どうしたの?どうしたの、これは?」と放心状態。
「そういえば、風呂に入る直前、椅子の角でちょっとぶつかったかなー、それにしても打撲というほどひどく打ったわけでもないし・・・・・」「痛くもないし」と、わけが分からず、ただただびっくり、困り果てました。
でもこの日の午前中は、約束していた*ニコル・ゴードンさんの訪問が決まっており、何とか眼帯をしていくことにしました。片目を塞ぐとやはり歩きにくい。3~4センチ見えるものすべてズレが起きています。慣れ親しんだ家のまわりを歩くわけではなく、バリアフリーにはなっていない、段差の多い、それに工事中が多いNYの市内は、気力を百倍にして一歩、一歩、踏みしめて歩かねばなりません。
「私は片目の知恵蔵だわ」(年代の古い方はきっとおなじみでしょうが、俳優の片岡千恵蔵のこと)と自嘲気味にぼやいていたが、内心では自分の身体に何が起こっているのかわからず不安でした。次の日は休んで1日中ホテルで顔を氷で冷やしていた。
それでもほとんど変化はない。赤紫も腫れも減らない。いよいよ不安になってきました。
痛くはないので、次の日はファンデーションを塗りつけて、ブロードウェイへ行ったのです。
夜がやってきて、どうしても、どうしても、原因が分からず、治りもしないし、心臓が悪いのか?脳の病気か?このまま死ぬのか?不安が募ってきた。「やめくそ」とばかり寝てしまえと思ってうとうとしていたら、旅の同僚がドアを蹴破って、救急車で搬送する手配をしてくれました。そしてとうとう、深夜のER緊急救命室行き、となったのです。
レントゲンをとり、CTをとり、血液検査をして、ドクターはスマホ片手にこう説明をした。「飛行機の中でアルコールを飲んだこと、飛行機の気圧に関係があること。それから椅子の角で打撲したこと、そして風呂に入ったことが重なって、右頬に内出血を起こしたのです」と。そして「検査結果からは何の異常もありません」「2ヶ月ぐらいかかるが何の治療も要らない」と。そして「もう帰ってもいいです」ということで深夜4時ホテルへ帰りました。
あれからほぼ1ヶ月。NYの緊急車は高額いらしいがまだ請求書は来ていません。
みなさまもどうぞお気をつけあそばせ!
*ニコル・ベアテさんはベアテ・シロタ・ゴードンさんの娘です。ベアテさんは(Beate Sirota Gordon)少女時代に日本で育ち、1946年の日本国憲法制定に関わった人物です。 22歳で連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)民政局に所属し、GHQ憲法草案制定会議のメンバーとして日本国憲法の人権条項作成に関与した。 日本では日本国憲法第24条(結婚は両性の合意のみで成立し、家族生活に関する法律は個人の尊厳と両性の平等に基づく)草案を執筆したことで知られています。
グランド・セントラル
北野次登氏(故)は英語が不得意で、他国の文化に慣れていな日本人でもニューヨークで安心して滞在できるよう「ホテル キタノ」を建設されました。お世話になりました。
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