アメリカ報告第2弾 なんといっても『Women’s March』!
今回のアメリカ訪問の目的の一つは”Women’s March”に参加することでした。ウィメンズ・マーチは2016年大統領選で、大きな衝撃を受けた一人の女性がフェイスブックで呼びかけたことが始まりでした。投票日からわずか2ヶ月あまりで、ワシントンで100万人、世界中で500万人以上が参加しました。その日はトランプ大統領の就任宣誓式の翌日でした。いよいよ4年経った今年は大統領選挙です。
2020年1月18日のサンフランシスコ市庁舎前は、ピンクの帽子やマフラーを身につけた女性たちで埋め尽くされていました。スピーチが始まる。赤いワンピースのサンフランシスコ市長(ロンドン・ブリード氏:初めての黒人女性市長)、続いて元カリフォルニア州副知事・現在は国会議員。赤いブラウス、3番目はアジア系で初めてのサンフランシスコ市議になった女性で赤い長いマフラーを大きく振り動かしている。
そろそろ出発か。青空が美しい。音楽があちこちで奏でられる。踊りが始まる。派手、派手衣装の一団はゲイ・ピープルだという。手づくりのプラカードが動く。男性の参加者も多い。子連れもたくさんいる。犬といっしょの参加も多い。犬をおんぶしている女性もいる。車椅子も。年齢も人種も千差万別ながら、切羽詰まったデモという感じではなく、挨拶しながら、写真を撮りながら、笑いながら、余裕で、誰もがお互いを気づかいながら、ゆっくり歩く。ハイキングみたいだなって感じです。「日本から参加しています。女性の力を示そう」というプラカードをみてメディアから「こっちを向いてください」とフラッシュを浴びることが何度もありました。私たちは、あらかじめ*NPO「Department on the Status of Women(サンフランシスコ女性の地位部局)でプラカードの作成などをさせてもらい、一緒に参加させてもらいました。ディレクター、ミリー・M・ムラセさんからこの写真を送ってもらいました。
*NPO「サンフランシスコ女性の地位部局」は、1998年サンフランシスコが「女性差別撤廃条約」(CEDAW)の原則を反映した地方条例を採用した世界で最初の都市となったのを機に、CEDAW人権フレームワークを用い、女性の人権を推進させる革新的なプログラムとツールを数多く開発した。市とともに調査を行い、性による不平等の領域を特定し提言を行ってきた。助成金を女性に対する人権推進、家庭内暴力、性的暴行、人身売買に対処する24のコミュニティベースの機関に提供している。

それぞれが自分の主張をするために集まってくる。「もうトランプだけはごめんだ」との気持ちをもって、なにかピンクを身につけて歩く。音楽あり、おしゃべりあり、大声がはじける。「今度の選挙はもっと上手にやろうね」などとおしゃべりしている。
多様性に万歳!行動力に万歳!楽しさに万歳!
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