From ロンドン No.1
2014/10/23
パディントンベア
4月1日からロンドンを訪ねました。
滞在7年目の大学生堂山優子さんにはほんとにお世話になりました。 たまたまホテルがパディントンステーションに近かったので、ロンドンっ子に有名なパディントンベアにも会えました。お土産に多いのは、このパディントンベア(この駅へペルーからやってきた熊を引き取り、パディントンと名づけ、あれやこれやありながら育てるブラウン一家のお話は有名)やティデベア、熊のプーさんなどベア好きの国民ですね。 大英帝国などといわれたヴィクトリア女王の時代と違って、1970年代からイギリスは永らくの英国病の停滞時期がありました。景気は落ち込み、生産性は上がらず、福祉経費ばかりがかさみ、教育は荒廃し、「Neet」という若年者就業対策が始まりました。 そのとき「日本の子どもは勤勉で、社会も活性化している国だ」と褒められていたようですが、今や立場は逆になってしまっているのではないでしょうか。 それから30年間改革を続け、今やポンド高、景気は回復しているようです(ホテルの高いこと!)。そして圧倒的優勢だったドル勢力に切り込みを入れるユーロの時代を迎えています。通過統合も近いのではないでしょうか。EU内の舵取りが難しい時期でもあるようです。
女性の働く状態も世界で一流というほどではないけれど、日本のようなM字型就業形態(出産・子育てで仕事をやめ、子育て後パートでという働き方が多い形状)はもう過去の話だし、出生率が低くて人口減少が恐ろしいという不安もないようだし、税金や年金も個人単位であるし、パートタイムの身分差別的な労働条件もない。保育所も十分ではないが、みんな自分の能力を伸ばそうと意欲的に働いているように見えました。EU加盟国イギリスにおいては、EUの指令は具体化されつつあります。
イギリス法制度
ay Act(1970年) 人種関係法(1976年) EUの雇用平等法制がイギリスの女性労働に影響が大きい。 EC設立時(1957年)のローマ条約が男女同一労働、同一賃金原則を規定性差別禁止法 Sex Discrimination Act(1975年)を制定。 均等待遇指令は、「間接に性を理由として差別してはならない」(2条1項)と定める。EU指令には「親休暇指令」「パートタイム労働指令」などにも及ぶ。パートタイム労働者は、フルタイム労働者と同じ時間当たり賃金、職業年金受給権、訓練へのアクセス、年次休暇権、親休暇と出産休暇について定めているが、イギリスの場合は、パートタイム労働者に労働時間によって除外規定を設けている。各加盟国から任命される裁判官15名によって欧州裁判所が加盟国の紛争をさばいている。

パディントン駅にて

パディントン駅とロンドンバス
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