ソウルであった女性たち その1 ~カナディアンインディアンの女性 ほか

      2014/11/19

2014年9月、韓国のソウルで開催されたフォーラム(International Womens’ Peace Forum)に参加しました。日本のNPOとして主催者から招待されました。
宗教的対立から起こる戦争をどうして防ぐのか、というテーマです。
世界中の宗教リーダーが勢ぞろいしていました。宗教者たちは男性ばかりでしたが、服装のきらびやかなこと、見とれるばかりでした。
さらに、民族対立からの悲劇 「ボスニヤ、ヘルツェゴビナ」や部族対立から、壮絶なジェノサイド になった「ルワンダ」や他のアフリカ諸国などからも多くの参加がありました。少数民族マヤやインディアンの出席もありました。
戦争をなくすためには、宗教リーダーたちは自分たちの宗教を超えた 存在 (god)のもとに連携しよう、兵士として死に向かう若者は戦争を拒否しよう、女性たちは息子を戦地へ送らないようにしよう。そして連携して、世界の平和のために活動しようという ことです 。
今回の大規模 (参加者数万人:主催者20万人)なイベントの背景として、2014年6月フィリピン ・ミンダナオ島西部で、40年以上続いた分離独立運動が沈静化し、イスラム教とキリスト教の宗教戦争が解決したという大きなきっかけがあったと思われます。
ミンダナオ島では、2016年、イスラム教徒の自治政府の樹立が予定されています。
14世紀にイスラム教が伝来して以来、スルタンたちが統治の指揮をとってきましたが、自治権の弱さに不満を持つメンバーが分派し、1982年にMILFを組織、時に政府と全面戦争になったことから、今後自治能力の向上のための人材育成を平和の中心地、日本の広島県などが実施していくそうです 。
しかし、この運動の全容は、4日間の滞在でもよくわかなかったというのが実感で 。
ただこれだけ多くの国や地域から平和を目指して多くの女性たちが集まったとなると、私もにわか ミニレポーターとして、となり同士になった女性たちに少しずつインタビュー をすることにしたのです。

会場で

会場で

  1. カナディアンインディアンの女性
  2. フィージーの女性
  3. ルワンダの女性
  4. アフガニスタンの女性
  5. ノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさん(17歳)
  6. 2011年度ノーベル平和賞受賞者タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)さん(34)登壇
  7. キルギスの女性
  8. レバノンのカソリックビショップ
  9. インドの女性
  10. クロアチアの女性
  11. オーストラリアの韓国人
  12. 韓国のボランティア女性
  13. さいごに-男女平等の確立が戦争を阻止する

今日は1~3まで

1 カナディアンインデアンの女性

ソウルのオリンピック競技場でオープニングが開催されました。私の前列にさっきから、興味のあるバッグを持っている女性がいます。「ホームタウンを守れ!1942年以来ずっと、侵害の恐怖と戦っている!」というメッセージとインディアンの人たちが銃を構えている写真のバッグです。写真を撮らせてもらいました。毛皮の靴も履いてもらいました。インディアンと呼ばれる人々は数千年も昔から北米大陸全土に住んでいて、自然と共生しながら独自の生活様式や文化・芸術を築いてきました。1492年にアメリカ大陸にやってきたコロンブス(と残忍なスペイン人達)が、そこをインドと思い違いし、先住民を”インディアン(インド人)”と呼んだのが、名前の由来です。現在は”インディアン”という言葉は差別用語として捉えられていますが、あえてこの呼び名に誇りを持ち、自身をインディアンと呼ぶ人も少なくありません。カナダにもインディアンがいますが、カナダでは一般的にファーストネイションズと呼ばれています。

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2 フィージーの女性

分科会が始まり、隣の女性は端末に書き込んでいます。途中でカメラにして何枚も写真を撮っています。フィージー島でも最新型で作業しているんだと、私も不慣れな端末で写真を撮りました。南国フィジーといえば、楽園というイメージがありますが、女性問題はまだまだということで、家庭内暴力がかなり深刻な社会問題となっているそうです。どの民族グループでもリーダーは男性で、決定を下すのは男性であり、地方の政府組織でもそうなっているそうです。
フィジー共和国、通称フィジーは、オセアニアの国家で、イギリス連邦加盟国です。首都はビティレブ島のスバ。南太平洋のフィジー諸島と北に500㎞程離れた保護領のロツマ島があり、300余の火山島と珊瑚礁からなっています。西にバヌアツ、東にトンガ、北にツバルがあります。住民は、先住民であるフィジー系が51%、イギリスが植民地時代に強制入植させた新しい住民であるインド系が44%を占めますが、従来の家父長制に基づく慣習が依然として残っており、社会における意思決定や土地等の財産相続において女性の立場は男性より弱い状態です。1995 年に国は女子差別撤廃条約に批准したものの、女性の経済活動環境や社会的地位はまだ多くの改善の余地があるそうです。地球温暖化で海面上昇が叫ばれている国です。

右フィージーの女性、左隣はカンボジアの女性

右フィージーの女性、左隣はカンボジアの女性

フィージーでのDVの記事(英文)
Villages fight domestic violence – Fiji Times Online http://www.fijitimes.com/story.aspx?id=187820

3 ルワンダの女性

お隣の女性が「ルワンダ」と聞いてちょっと身震いしました。94年にアフリカのルワンダで起こった多数派フツ族による少数派ツチ族の大量虐殺のことを思い出しました。1995年の国際女性年世界会議では、夫と家族を虐殺され、自分もレイプにあったルワンダの女性が、自分の身に起こった恐ろしい出来事を世界中に話しました。わずか100日間で80万人の人々が虐殺されました。当時世界に大きな衝撃をもたらしましたが、現在では、女性の政治・経済への参画率が世界一ということで、これまた衝撃をもたらしています。国会議員は定数80のうち45人が女性、地域議会では北欧よりも突出しており、40%以上を女性議員が占めています。日本は女性の政治参画は2014年2月1日現在で122位です。昨年は105位でしたからさらに大きく順位を落としたわけです。ルワンダでは、天の半分以上を女性が支えているわけです。国会だけではなく、内閣の37.1%、知事の33.3%、裁判官は最高裁長官を含め35%が女性です。1994年のジェノサイドで人口の10分の1(約80万人)が殺され、男性の多くは虐殺、逃亡、投獄されて、人口の約70%が女性の国になりました。その結果、男の牙城だった政治、経済、司法、保安、土木、建築を含めて全ての場を、女性が埋める必要が生じたわけです。不幸な歴史が、女性の社会進出を促すことになったのです。
変化をもたらした最大の要因は2003年に制定された新憲法で、その9条4項には、あらゆる意思決定機関の少なくとも30%を女性にせよ、というクオータ制(割当制)が明記されました。
しかし、夫や家族を殺害され、自らも強姦され、住居を失い、食料不足にあえぐ生活で、トラウマに苦しむ女性も多く、識字率も低く、HIV・エイズ、マラリア、結核という感染症もまん延しました。女性たちにとっては、政治どころではなかったはずですが、クオータ制を明文化した憲法が制定され、世界一の女性の参画率を成し遂げるに到ったのです。
プロフェム・トウェシェハムゲェ”(女性のための連帯1992年設立)という、連合体の力は大きかったそうです。)

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参考

 - NPO, 海外事情

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