ソウルであった女性たち その2 ~アフガニスタンの女性 ほか

      2014/11/19

「ソウルであった女性たち その1」の続き

目次

  1. カナディアンインディアンの女性
  2. フィージーの女性
  3. ルワンダの女性
  4. アフガニスタンの女性
  5. ノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさん(17歳)
  6. 2011年度ノーベル平和賞受賞者タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)さん(34)登壇
  7. キルギスの女性
  8. レバノンのカソリックビショップ
  9. インドの女性
  10. クロアチアの女性
  11. オーストラリアの韓国人
  12. 韓国のボランティア女性
  13. さいごに-男女平等の確立が戦争を阻止する

 

4 アフガニスタンの女性

朝からずっと足を引きずっている女性がいました。午後からスタンドで自分で鍼治療を始めました。右膝と手の親指の下の部分に5センチぐらいの鍼を20本近く立てました。回りは「どうしたの?」と聞いています。
大会関係者が、「後でお医者さんに行きましょう」というと「米ドルでどのくらいかかるの?」と尋ねています。「200ドルぐらいかな」と答えています。「高い!それじゃやめておきます」とのこと。
とても美しい刺繍の真っ赤な洋服で簡単なスカーフを髪にかぶっています。

自分で鍼治療をするアフガニスタンの女性

自分で鍼治療をするアフガニスタンの女性

私から質問。「アフガニスタンの女性は色がブルーで全身を覆うブルカを着ている写真をよく見るのですが、あなたのスカーフは小さいサイズですね」と。「そうです。みんな大きなブルカを被るのですが、私、あれは大嫌い!だから小さいのを被るのです」という答えでした。

ブルカ姿のアフガニスタンの女性

ブルカ姿のアフガニスタンの女性

アフガニスタンは、位置的には北側にタジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンと「スタン」のつく国名が多いのです。「スタン」とはペルシャ語で国や土地の意味し、英語の「ランド(land)」に相当します。アフガンはペルシャ語で「山の民」を意味します。内陸国家なので海はありません。交通はすべてバス、自動車、馬、ロバ、らくだに頼っています。鉄道はないのです。夏の暑さは平地では50度になり、冬の厳しさは高地では零下30度を記録します。足が悪いと大変でしょね。

5 本日はちょっと脱線
ノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさん(17歳)

2014年10月11日 13時47分英バーミンガムで記者会見したマララ・ユスフザイさん(中央)=AP

2014年10月11日 13時47分英バーミンガムで記者会見したマララ・ユスフザイさん(中央)=AP

2014年のノーベル平和賞は17歳のマララ・ユスフザイさん(パキスタン)とインドの児童労働反対の活動家インドのカイラシュ・サティアティさん(60)でした。
2014年のノーベル平和賞受賞はマララ・ユスフザイさんは、史上最年少。出身地のパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクア州スワート地区で女性の教育権を訴えて活動していました。2012年10月、これに反発する地元のイスラム武装勢力に頭部を撃たれました。搬送されたイギリスのバーミンガムの病院で奇跡的に一命を取り留め、回復後に再び活動を始めました。当時を振り返ってマララさんは、「私には二つの選択肢があった。一つは口をつぐんで、殺されるのを待つこと。二つ目は、声を上げ、そして殺されること。私は後者を選びました」と話しました。
会見では両親も姿を見せ、マララさんは「父は、私を自由に羽ばたかせ、目標に到達できるようにしてくれました。母は、私を男の兄弟と分け隔てなく扱ってくれました」と感謝したそうです。

マララさんの受賞記念スピーチ全文(YOMIURI ONLINE):
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141012-OYT1T50145.html

6 ソウルの会場に戻ります
2011年度ノーベル平和賞受賞者タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)さん(34)登壇

タワックル・カルマンさん

タワックル・カルマンさん
(Frank Plitt CC-BY-3.0-de Wikibedia)

image_meeting

カルマンさんの話を聞いている人たち

2011年のノーベル平和賞は、西アフリカ・リベリアのエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領(72歳アフリカ初の選挙で選ばれた女性大統領)、同じくリベリアの平和活動家リーマ・ボウイー(Leymah Gbowee)氏(39歳)、さらに「アラブの春」の活躍で知られる中東イエメンの人権活動家・ジャーナリスト、タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)氏(32歳)の女性3人が選ばれました。
タワックル・カルマンさんはイエメンで女性の権利や報道の自由、政治犯の釈放などを求める運動で、数回投獄されてもひるむことなく闘ってきたのでした。
ノーベル賞委員会は、「これ以上ないというほど困難な状況下で『アラブの春』の前も後も一貫して、女性の権利、民主主義、そして平和を求める闘いで主導的な役割をイエメンで果たしてきた」と称賛しました。タカルマン氏はアラブの女性として初のノーベル平和賞受賞者となりました。私もずっとカルマンさんは今も生きているのかしら、どうしているかしらと思っていました。この会場では若々しくベールを時々はねのけながら、話していましたが、大きな会場で聞こえにくかったです。ノーベル平和賞のことと「団結!」と言っていました。

7 キルギスの女性

「すごいお料理!」と私が叫んだとたん、「あなたは日本人ですか。私は日本語が話せるのです」という声が返ってきました。「私はキルギス人ですが、放送局でアジア向け放送を担当しているディレクターです」と言われました。でも、私には、やっぱり日本人ではないかと思いました。「ええ?どうして?」とまた日本語で聞いてしまいました。
キルギスは中央アジア、シルクロードの小高い山に位置し、旧ソビエト連邦の共和制国家です。首都はビシュケク。人口550万人。アジア人同士ですが、特にキルギス人と日本人とはよく似ているというのは、公知の事実らしいのです。キルギス人は日本人と瓜二つで、一見しただけでは見分けるのが難しい場合が多いのです。そのようなこともあり、キルギスの人々は日本に対する関心が非常に強く、日本語教育もとても盛んだということです。勤勉で、顔も日本人にそっくり、コマや凧上げの文化もあるそうですです。「キルギス人と日本人が兄弟で、肉が好きな者はキルギス人となり、魚が好きな者は東に渡って日本人となった」と言われているらしいのです。
彼女も「きっと取材に行くので、どうぞよろしく」と、とても日本人に言われているような雰囲気がありました。名刺ももらったのですが、やはり読めない(ロシア文字か?)

池上彰
「キルギス人と日本人は兄弟だった」

 8 レバノンのカソリックビショップ

分化会が始まる前、大会関係者と言いあっているカソリックの僧がいました。「この席は、着席する人が決まっているのです。あなたの席ではないのです」と。「でも私はここでこれからのお話をどうしても聞きたいのです」といって譲りません。
まあ仕方がないかと関係者は引き上げました。順番に席を詰めて、私の隣に黒ずくめの僧がきました。
「私はレバノンからきました」「カソリックのビショップ(司教)です」
「カソリックでしたらあなたは、結婚されていないのですか」
「いいえ、私は、結婚しています。妻がいます。子どもも3人います。私たちはローマンカソリックではないのです。いわばオーソドックス・カソリックです」といってにこにこしました。
「レバノン」といわれても地図もはっきりしませんでした。レバノン共和国は、西アジア・中東に位置する共和制国家。北から東にかけてシリアと、南にイスラエルと隣接し、西は地中海に面しています。首都はベイルート。そういえばレバノン杉というのが、国旗の真ん中にありましたね。シリアから難民が押し寄せていて、そこでの女性問題(性的虐待)は今深刻らしいのです。

image_kyrgyzstan

Syrian women, fleeing the violence from the Syrian town of Qara, carry their babies as they queue to register to get help from relief agencies at the Lebanese border town of Arsal, in the eastern Bekaa Valley 難民女性はシリアでの死と破壊から逃れてきた。レバノンでは安全な居場所が提供されるべきであり、性的な人権侵害の被害に遭うのはおかしい。政府と支援団体は、弱い立場に置かれた難民が、性的な嫌がらせと搾取の被害に遭っている現実を直視し、その防止のために、権限の範囲内でできることはすべて行なうべきだ。 リーズル・ゲルントホルツ、女性の権利局長

<参考>(上の写真も)

レバノン:難民女性 搾取と嫌がらせの対象に | Human Rights Watch
http://www.hrw.org/ja/news/2013/11/27-0

2011年度ノーベル平和賞受賞者タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)さん(34)登壇

 - NPO, 海外事情

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