迎春 新年おめでとうございます

   

また長らく書けずに過ごしておりましたが、お正月は「やっぱりがんばろう」と思うきっかけになりました。昨年10月の木星会展へお越し頂いた方々ありがとうございました。ご支援を励みにこれからも描き続けます。長らくお礼も申し上げず申し訳ありませんでした。

このたび
『未来を切り拓く 女性たちのNPO活動――日米の実践活動から考える』 金谷千慧子/柏木宏 明石書店 2019年1月15日発行 定価2,400円
が出版の運びになりました。読みやすい文体です。どうか一気に読んでください。金谷千慧子の半生記のようなコラムが15項目あります。

私が共著者の柏木宏先生を知ったのは、女性団体カタリスト(Catalyst)訪問時、ニューヨークの紀伊国屋書店で著書を立ち読みした折でした。分かりやすい文体、具体的でストレート、NPOへの熱意が溢れていました。「でもアメリカ在住なんだ」とあきらめていたところ、なんと私が代表をしていたNPO法人女性と仕事研究所から徒歩10分の大阪市立大学大学院の教授として赴任されたのでした。お知り合いになる決意をしました。運よく、理事になっていただき、「目からうろこ」的なご指導をいろいろ受けました。本書の執筆を一緒に考えたのは、3年余り前のこと。

NPOを次世代に託したのを機に、日本の「女性とNPO」の今後について、NPO先進国アメリカの女性NPOの好事例をぜひ紹介してほしいと思ったのです。
NPOは「女性産業」といわれます。スタッフやリーダー、利用者もボランティア・寄付者も女性が多いからです。しかし、ミッションが立派でも、経営はとても困難なのが実情です。
そこでまず、半世紀にわたる日本のNPOを通じた女性の活動を振り返ることにしました。国連女性会議、男女共同参画社会基本法や国際的な動きについてもふれます。
コラムとして金谷の個人史が15項目入っています。NPOが女性の、女性による、女性のための存在として確立しているアメリカで、女性がどのような役割や位置を占め、また課題を抱えているのかを最新情報を踏まえて記述されています。

トランプ政権が誕生し、女性の権利擁護運動の成果が砕かれそうな状況が生まれ、それが日本に波及しないとはいえなくなっています。
本書が、NPOと女性について考え、実践している人々だけでなく、若い女性たち、男性たちにもNPOと女性のかかわりの意義を感じてもらいたいと願っています。よろしくご購入、ご愛読をお願いいたします。

子犬と遊んでいることもあるこのごろです。
カーテンを引き裂いて知らんぷり。おサンポいこか?OK!

 - NPO, ブログ, 女性と仕事

Comment

  1. 久田数枝 より:

    金谷先生 明けまして、おめでとうございます。広島県福山市の久田数枝です。お正月に先生の美しい著書を手にして感動しました。貴重な一冊をお贈りくださり、ありがとうございました。まずはコラムから読んでおります。^^ 私と弊社のFBで、先生のブログを紹介させていただきました。https://www.facebook.com/kazue.hisada
    ご著書はじっくりと大切に、先生からの応援歌だと思って拝読いたします。5月25日は空けておきました。また、お目にかかれるのを楽しみにしております。まずは心より御礼申し上げます。
    今年も益々お元気で、執筆・制作活動をお続けください。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その12)

1 書籍完成! かねてより注力していました『フェミニズムとわたしと油絵―「描かれ …

待ったなしの年の瀬

気候変動、地球の異変に待ったなし(その1) 大人は子どもたちの未来を奪ってはいけ …

近く「女性とNPO-日米比較」(仮)出版します

しばらくブログをご無沙汰してしまっていましたので、近況報告です。 近く「女性とN …

今年の風、どこへ向かってー2021年の重大ニュースより

2022年が明けて10日経ちました。コロナウイルスはさらに変異を遂げて拡大中です …

ラトビア、首都リーガは美しい街

ラトビアはバルト三国でも最も小さい国。人口は200万人弱、面積は日本の北海道の約 …

「新しい公共」に春風は吹くか

春風は、行方を定めず気ままですね。 きのうの夕刻からまたびっくりするほど寒くなり …

「骨にこたえる寒さかな」

  今年からこのメッセージ欄を書きます。 極寒を実感する今日このごろ、 …

ソウルであった女性たち その3 ~インドの女性

「ソウルであった女性たち その2」の続き 目次 カナディアンインディアンの女性 …

キャリアをデザインする─「フレンテみえ」Web限定 男女共同参画ゼミ<第1回>

三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」のWeb限定 男女共同参画ゼミで「キャ …

フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その7)―「フェミニズム・アクティビスト金谷千慧子のプロフィール」

3月7日、退院して一か月振りで家へ帰りました。いろいろメールで励ましてくださった …