《No.2》 女性に特化した「キャリア形成支援」の必要性

      2014/10/23

人材育成学会第3回年次大会(於:文教大学)で「キャリア形成支援とジェンダー」というテーマで主任研究員甲田恭子さんと共同発表をしました。『ライフスタイルを変革するキャリア形成』が大会テーマでした。ライフスタイルの変革が迫られる時代になっています。そのためのキャリア観、キャリア形成支援について討論する大会でした。私たちのテーマ「キャリア形成支援とジェンダー」は、女性のライフスタイルの変革にはジェンダーの視点を持った「キャリアアドバイザー」が必要であるというものです。

女性の仕事上のストレッサーは、差別環境からくるものが重層的に重なり合っています。1999年後の改正均等法下でも、2004年からの「女性ためのチャレンジ支援政策」下でも、女子学生の就職、主婦の再就職、シングルマザーの就業支援、ポジティブアクションによる企業での女性管理職への増加に対しても、さらに起業、コミュニティビジネスを開始するについても、女性は重層的なストレッサーにさらされています。これらのネガティブな社会環境をポジティブに変容させていくには、生物学的な性ではない、社会的文化的な性《ジェンダーの視点》を持った特有の支援がきわめて重要になります。これこそが女性のためのキャリア形成支援のプロ、「キャリアアドバイザー」です。天の半分を支える力を女性は持ってます。その力が生かされる支援をするキャリアアドバイザーの特徴は次の4つです。

1) ジェンダーの視点がある
2) メンタリングスキルを持つこと
3) 3つの分野の支援スキルを持つ
(キャリアカウンセリング、起業やNPO創業支援、企業でのキャリアアップ)
4) むしろ「女性性」を重視する

 - 女性と仕事

  関連記事

「女性と仕事、なんでもそうだん」始めます

「女性と仕事、なんでもそうだん」始めます。

夢と志をかたちにする女性経営者  キーワードは「メンター」

男性社長の企業より、ずっと、働きやすい 「女性が経営する企業における女性が働きや …

「女性たちのNPO」出版記念シンポジウムのご案内

NPO法の制定から20年が経過し、NPOというアルファベットの3文字も、広く社会 …

CSR(企業の社会的責任)としての女性の働きやすさ

SR(企業の社会的責任)やSRI(社会的責任投資)という言葉が飛び交うこのごろで …

2024年秋  世界中で選挙の季節、日本の場合 衆議院議員選挙(第50回)と「選択制別姓結婚」制度(その1)

自公過半数割れの結果を踏まえて 今回の選挙はちょうど50回の節目の選挙でした。最 …

no image
一人ひとりの働き方、生き方~ディーセント・ワークを目指して

男女共同参画フォーラム~みえの男と女2010~ 「一人ひとりの働き方、生き方~デ …

中間報告します

引き続きアンケート(HP)へのご協力をお願いいたします。 「女性の就業支援に関す …

やっと「紙とハンコ」から解放されるのでしょうか コロナ後の働き方を考える(1)

2020年6月19日、政府(内閣府・法務省・経済産業省)からハンコについての見解 …

女性管理職1割未満が8割、春遠からじなのか

毎日新聞1月10日付に東京商工リサーチの調査結果が出ていた。 「管理職のうち女性 …

選挙! 「非正規の女性に目を向けよう。女性を議員に」

もうすぐ投票日。少しあきらめ気味が目立つみたい。でもあきらめずに、もう少しがんば …