《No.1》 戦後60年、性差を超えて
2014/10/06
戦後60年の年末が近づいています。この一両日、いきなりの真冬になってしまいました。季節のうつろいも半世紀前とは少し狂ってきていますね。
先週は六本木でキャリアアドバイザー(東京第4期)のみなさんと忘年会でした。そのときにも戦後60年の話がでて、私は「婦選の歌」(1930年:与謝野晶子作詞、山田耕筰作曲)をうたってしまいました。大阪堺の出身で情熱の人与謝野晶子が大好きで、ひとときは「山の動く日の会」というファンクラブのような会もやっていました。「婦選の歌」は次のようになっていますが、今から75年も前のものだとは思えません。文面が新鮮だということは、社会状態が変わっていないということなのです。
同じく人となる われら女性 今こそ新たにためす力
いざいざ一つの生きる権利 政治の基礎にも強く立たん男子に偏る国の政治 久しき不正を洗い去らん
庶民の汗なる国の富を 明るきこの世の幸に変えんけわしき憎みと粗野に勝つは 我らの勤労、愛と優美
女性の力の及ぶところ はじめて平和の光あらん
戦後60年を生きてきた私にも今年は大き節目になった年でした。1970年代以降のほぼ30年間は、海外の働く女性の事情を知るに及んで、私の悩み、私の苦しみは、世界の女性たちと共通なのだという大きな励ましと支援を受けて、世界的な流れに翻弄されながらも365日、24時間、女性と仕事研究所の活動に頑張ってきました。女も当たり前に仕事をして、自分の人生の主人公になるという願いを実現したかったのです。
06年明け1月には改正均等法の改正もあるようで期待されます。また女性と仕事研究所もかなり大きな節目を迎える予定です。私も楽しみにしているのです。ご期待下さい。
(長らくHPの原稿を書かなかったらすっかり書けなくなってしまっていました。これではいけないと勇気を出して書き始めました。これからもよろしくお願い致します。)

撮影:吉岡理夫(元朝日新聞社 記者)
関連記事
-
-
「魔女の秘密展」に行きました(天保山・大阪文化館)
しばらくこの欄を休んでいましたが、また再開します。 魔女には大きく2つのイメージ …
-
-
雛祭りという優しいひびき
「おひなさま」には、なんとも言えない懐かしさと優しさが響き合います。女の子だけに …
-
-
フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その7)―「フェミニズム・アクティビスト金谷千慧子のプロフィール」
3月7日、退院して一か月振りで家へ帰りました。いろいろメールで励ましてくださった …
-
-
第41回 木星会展 ぜひお越しください。
第41回 木星会展のご案内です。 日時:2019年10月16日(水)~21日(月 …
-
-
認知症になっても、高齢女性の一人暮らしは可能か(その2)
なぜ日本の女性の地位は世界116位と低いの? ―樋口恵子氏曰く「BBが増えて大変 …
-
-
いまどきの膝小僧手術―油絵を描きながらの2週間
年間7万人が膝の手術をするそうです。 私の膝小僧が痛み出してもう10数年になりま …
-
-
認知症になっても、高齢女性の一人暮らし(死)は可能か(その3)
恐れていた極暑がやってきた。いよいよコロナ禍での熱中症の季節。今日も36度超。 …
-
-
「千の風になって」の原風景
お医者さんに講演 9月23日、富山県医師会で「予防医学の見地からのアサーティブト …
-
-
森喜朗(83歳)氏の女性差別発言から1か月半、何が変わったか
「わきまえておられる」に立ち向かおう 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長 …
- PREV
- 《No.2》 女性に特化した「キャリア形成支援」の必要性
- NEXT
- 寒中お伺い申し上げます