保育園落ちた日本死ね!!!
保育園に入れなかった母親の投稿が話題になっています。この一文はまさに魂の叫びです。2月半ばにネット上で評判になり始め、多くの同じ境遇の人たちの共感を集めました。国会前では、子育てママが「落ちたのは私だ」と訴えるデモが行われました。保育園に入れないこと、即、職を失うことになるからです。
この投稿者は東京都に住む30歳代前半の女性だそうです。事務職の会社員で、2016年3月で育児休暇が終わる、いざ働こうと思ったら、保育園落選。こうなると仕事が継続できないのです。いくら育児休暇取得率が上がっても、実際は、ここまでです。育児休職取得率ではなく、仕事の継続が可能になった比率を重視すべきだと思っています。
「待機児童問題」が解消しないことへの不満を的確に、痛烈に訴えた内容でした。現在、待機児童(保育所待ち)は5万人といわれていますが、とてもとてもこんな少ない数ではないと思います。待機児童はいつも少なめにカウントされます。それは失業者のカウントも同じです。政府がいう「待機児童」とは、「保育所の入所申込みをしたが、未だ入所できていない児童」ですが、それ以外に、多くの申込みはしていないが、「安心して預けられる保育園さえあれば、私も……」と考えている母親は膨大な数になるはずです。潜在的待機児童数です。
就学前児童数(573.4万人)からなんらかの保育サービスを受けている児童数(247.5万人)及び幼稚園児数(155.7万人)を単純に差し引くと、170.2万人となります。しかし、NPO社会保障経済研究所代表 東京財団上席研究員石川和男氏は、いやもっと多い、として『潜在的待機児童』の数は325.9万人と数を打ち出しています(http://agora-web.jp/archives/1527781.html)。ある調査によれば、「未就学児のママの81.6%が何かしらの仕事に就いている状態を希望しているということですから、それを考慮した数字です。幼稚園の需要がどんどん下がっているのも母親が就業できないからなのでしょう。
それにしてもまずは需要を正確に把握することから始めねばならないと思います。あまりにも待機児童数に狭い枠をはめると政策の立てようもありません。
しかし、それでも待ってはおれないのが現状です。待っていたら、必ず、わが子には間に合わないのです。どうするか?できるだけ、もがきながら自分と子どもの両立ができる道を探しましょう。可能な限り探しましょう。親に頼るとか、入りやすい自治体へ引越しするとか、ブログで吼えるとか、区役所へ何度も足を運ぶとか……。
私も保育所と仕事については死ぬほど(決して大げさでなく)辛い時間を過ごしました。私ももがきながら仲間と無認可保育所を設立しました。設立というほど大げさなものではありませんが、市営住宅の一室から生まれた産休明け保育所は、今2つ目の小規模保育所を生み出しています。しんどかったけど、後につながっていると感じています。
保育園落ちた日本死ね!!!
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
(全文はこちらから「保育園落ちた人」のブログ)
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