震災と女性
2014/10/23
2011年7月25日(月)シンポジウム「震災と女性」で宗片恵美子さん(特定非営利活動法人イコールネット仙台代表理事)のお話を聞きました。主催は大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野、共催は共生社会東日本地震被災者救援・支援の会とNPO法人女性と仕事研究所です。
当日やっと再開した仙台空港から伊丹まで来られたとのこと。空港までの瓦礫の山はすざましいばかりだったそうです。
2年以内の宮城県沖地震の発生率は90%以上と発表され、阪神淡路大震災での女性たちの活動報告を参考に、2008年、宮城県での「災害時における女性のニーズ調査」を実施し、提言をまとめました。「地域を知っているのは女性で、地域特性にあった復興策が必要。女性の視点で考えることが大事」と話してきましたが、今回男性にも「そうだったのか」と理解と気づきが生まれています。
「せんたくネット」というユニークな活動で「避難所で洗っても干すのが心配」の声を聞き、洗濯物を預かり自宅で洗い乾かして届けるという活動をしたのです。洗濯ボランティア募集に280人が応募。始めは信頼して洗濯物を預けてもらえなかったのですが、メッセージカードを入れ続け、徐々に信頼関係を作っていきました。
避難所の運営は、ほとんど男性が責任者です。そこでは200人以上の3度の食事を当然のように女性たちで全部調理する姿は、性別役割分業そのものです。着替えや授乳のスペースが考慮される余地なく、非常時だからとはいえ、女性の声は届きにくいのです。女性リーダーや女性職員が運営に関わっている避難所は、間仕切りなど配慮した運営になっている場合が多く見られました。
女性たちの声が届きにくい状況で、あきらめと我慢の生活を余儀なくさせられています。仕事にいきたいが、子どもを預けられず失職。職場が被災し失業したが、職安では、男性が優先的に採用されるなど、治安上の問題も含めてさまざまなジェンダーに関わる問題が起きています。震災だからジェンダーに敏感に!などというのは遅すぎます、日常からの男女共同参画が何より重要です。
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