いまどきの膝小僧手術―油絵を描きながらの2週間
2019/04/03
年間7万人が膝の手術をするそうです。
私の膝小僧が痛み出してもう10数年になりますが、やっと1月末手術をしました。
パーキンソン病の家族が施設に入居でき、ペットはペットホテルを手配して入院。手術は1時間(全部で2時間)、全身麻酔です。粉々に割れた軟骨や骨を取り除き、チタンの人工関節を骨セメント(接着剤)で固定するのです。
傷は15センチ程でやや斜めに走っています。吸収される糸で縫合し透明シートが貼ってあります。ガーゼの交換や抜糸はありません。以前は手術前に自分の血液を提供しておき、手術後に輸血をしていたのですが、いまは輸血しません。手術時にでた自分の血液が袋に入って、白い点滴液のほかに吊り下げられていました。それもほどなくなくなりました。鎮痛剤のおかげでぼんやりした痛みで、痛くて眠れないということはありません。締め付けのきついストッキングをはきます。
リハビリは翌日から。膝の曲げ伸ばしや、歩くこと、階段の訓練をしました。そして2週間で退院。未だに腫れが残っていて、重い感じや膝が絞めつけられている感が残っています。膝小僧に小僧の顔はなく、痛々しい刀傷だけで腫れています。これはまだ続くそうです。
私が絵の道具をそおーっと出し始めたのは術後4日目でした。
まず新聞を敷き詰めて、身体にシートをまきつけて、小さいキャンパスを3枚並べて、椿を2枚、あじさいを1枚描くことにしました。
翌朝お掃除に訪れた女性にまず見つかり、「絵を描いている患者さんなんて見たことないわ」と。日々、看護師さんも「私はこっちが好きだわ」などといってくれました。それからF4を4枚増やして、合計7枚花ばかり描きました。2週間では全部は完成しませんでしたが、完成した3枚を見てもらうことにします。
(左から「あじさい」、「虹椿1」、「虹椿2」)
関連記事
-
-
プーチンはロシアの自壊と世界を破滅に向かわせている
プーチン大統領は2022年2月24日にウクライナ侵攻作戦を発動、ロシア軍が対ウク …
-
-
夫の死にあたふた(1~3)
夫死亡、コロナ禍の手作り葬儀、新しい葬儀の時代がくるか 弁護士の夫 …
-
-
トルコに行ってきました
年末にトルコでちょっと遊んできました。 白亜の石灰棚「パヌッカレ」にて。
-
-
フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その10) 世界のジェンダー格差指数、日本、過去最低の125位
「フェミニズと私と油絵」の初校を頑張っています 絵画展でご参加いただいた方に読ん …
-
-
フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その5)
NHK日曜美術館「ウォーホルの遺言 〜分断と格差へのまなざし〜」(2023.1. …
-
-
むらさき大根―ようやく色褪めぬ
いまどきの膝小僧手術のつづきです 膝小僧手術の方が案外、時間がかかるのだそうです …
-
-
若者のニューヨーク1950~60年代から
英字新聞2009Jan.11thと2010.Heb.7 thから、『ライ麦畑でつ …
-
-
もう一つの2013年─4月から油絵再開
20数年ぶりに油絵を再開しました。 右脚が歩きにくくなって、このまま車いすになっ …
-
-
新しい“うねり”を奏でてほしい(3)
85年を生きた。今なおNPOと女性の活躍を熱望する日々 最近の絵画作品を紹介しな …
-
-
与謝野晶子「山の動く日来る」の再来を! その3
論文紹介:平子恭子「與謝野晶子の生育―堺時代の家庭環境および社会(地域)環境―」 …
- PREV
- 「女性たちのNPO」出版記念シンポジウムのご案内
- NEXT
- むらさき大根―ようやく色褪めぬ


