与謝野晶子「山の動く日来る」の再来を! その1
2015/07/11
最近、長年与謝野晶子研究をしている方とお付き合いが復活しました。それをきっかけに与謝野晶子に触れたいと思いました。
私も長年の与謝野晶子の大ファンです。高校生のころからでしょうか。彼女は、女性の自立を何よりも重視したし、男女平等思想を基盤として、婦人参政権の確立をはじめ社会構造の変革を願い、行動していました。私が「山の動く日来る」の晶子の歌を何とか絵画のテーマに出来ないかと考えたのは(前号ブログ5点の絵)、そのあたりが背景です。
私も少し活動していた時期がありました。「山の動く日の会・大阪」と称して歌人の道浦さんと新聞記者の松井さんの3人で、さまざまな分野から与謝野晶子の業績を報告する勉強会を続けていました。私は「女性が働く」という観点から与謝野晶子の「母性保護論争」や「欧州の旅行記」などを紹介していました。また、1990年には「フランス革命200年記念与謝野晶子から学ぶ集い」というデカイ集まりを実施したことがありました。スポンサーは与謝野晶子の歌碑を多く建立したことで有名な富永俊造氏でした。その後与謝野晶子を中心とする「日本女性史」の講演は、「君死にたもうことなかれ」「婦選の歌」「山の動く日きたる」などの歌も歌いながらやっていました。この「山の動く日来る」は外国でも歌われています。
“The mountain moving day coming”は、1972年、USAシカゴ「女性解放ロックバンド」がレコードにしました。オーストラリアでも聞いたことがあります。
次回のブログでは、最近、堺市立中央図書館の「堺研究」に掲載された「与謝野晶子の成育―堺時代の家庭環境および社会(地域)環境から」という平子恭子氏の論文を紹介したいと思っています。
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