昨夜の「クローズアップ現代」みましたか?IMF緊急レポート「女性をもっと活躍させるべきだ」 (NHKサイトより)

      2014/10/23

10月17日(水)NHK「クローズアップ現代」は夕方7時半からの拡大版でした。

今年のIMF総会が日本で開かれ、それを機に緊急レポートが出されました。9項目のうち次の2つが柱です。当たり前のことなのだけれど NHK ではっきりといいきるところが時代の変化ということなのでしょうね。

女性の社会参加が日本再生の鍵(IMFのリポート)

女性の社会参加が日本再生の鍵(IMFのリポート)

日本のM字型のカーブは先進国ではあまり見られない現象です。ほかの先進国並みに女性が働けば、労働力不足に歯止めがかかり1人当たりのGDPが4%増えると推計されています。リポートでは、実現に向けて2つのハードルの解消が重要だとしています。

1つは、国際的にも極端に少ない女性の管理職や役員を増やすこと。日本における女性管理職の割合は1割。 先進国で最低レベルです。女性のリーダーが増えれば、手本となるモデルが増え、働く女性の増加につながるというのです。

2つ目は、家庭と仕事の両立支援の充実です。より柔軟な働き方や保育サービスが整えば、出産後に仕事を辞める女性を減らすことができるというのがIMFリポートの分析です。

ゲスト C・ラガルド(IMF専務理事)

ゲスト C・ラガルド(IMF専務理事)

日本の高齢化・少子化は、世界でも例を見ないほどの勢いで進んでいます。働く人の数“生産年齢人口”は今年から100万人単位で減少、近い将来、世界最低レベルになると予測されます。そんな中、日本の経済を立て直すには「女性をもっと活躍させるべきだ」という緊急リポートがでたのです。日本は、出産や育児で仕事を辞める女性は6割以上、女性の企業幹部もごくわずかという、女性が活躍しにくい国です。しかし、女性が家庭と仕事を両立しながら能力を発揮することで、労働力の減少を補うだけでなく、新たなイノベーションを生み出し、男性も働きやすい組織に変えるのです。

今や行動の時期だということです。

出演者:クリスティーヌ・ラガルド さん(IMF専務理事) 、長谷川 閑史 さん(経済同友会 代表幹事)、山極 清子 さん(株式会社wiwiw社長)、宮本 太郎 さん(北海道大学教授)、駒崎 弘樹 さん(NPO法人フローレンス代表理事)

 - 女性の活躍

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