フェミニズムとわたしと油絵(2013~2023)(その6)

   

腰の手術に踏み切りました。2023年10月実施予定の展覧会に来てくださった方々にきちんとした姿勢でお礼が言いたかったのです。そのためにガンバロウと。今回は病室での入院記録です。
●入院までのこと
私の腰椎はこの5・6年をかけてじわじわと悪化していったようです。始まりは右脚の「座骨神経痛」でした。今年の夏も暑かったから「クーラーの冷えからでしょう。必ず治ります」ということで、そのころはそこそこの治療でした。自転車が漕ぎにくいという程度でした。
1年たって今度は右足ではなく左足の座骨神経が少しきつくなってきました。整形外科へ通う頻度が高まりました。夫のいる施設まで20分自転車で通うのが苦痛になっていました。犬の散歩もやっとでした。電動にした自転車で、サドルは足が安定して着くところまで下げて、悪化してきた左脚をかばいながら、ゆらゆらとスタートしていました。腰ではなくて、足が痛いのです。腰椎の痛みは下肢に出てくるのだそうです。
2年前夫がパーキンソン病で亡くなって、痛み止めの薬も多くなりどんどん歩く距離が短くなってきました。歩くと腰や臀部、膝から下に痛みを感じます。前かがみの姿勢になってしばらく休むと痛みが軽くなりますが、再び歩き出すと数分で下肢の痛みが強くなり、歩けなくなります。間欠性跛行と言われるものです。座っているときや寝ているときは、痛みはありませんでした。脊椎間狭窄症は長年の姿勢の悪さからくるといわれますが、急激なスポーツなどでも起こるらしい。
そういえば、家で夫の介護中、頻繁にベットからずり落ちる大型の夫を必死でベットへ引き上げるときの腰の痛みや嫌がる夫の暴力を避けるため、ヘルメットをかぶって清拭していたころを思い出しました。多くの人の助けを借りて要介護5の段階で施設の入居ができてから、始まった座骨神経痛でした。
私はこの間、2023年の展覧会に出展する全作品70点に手を入れていました。
手を入れれば入れるほど、もっともっとと思いましたが、とにかく痛みの合間に、手術になる前にと、全作品の手入れを終わろうとアクリル絵の具(乾きやすい)を主に使ってやり終えました。大型キャンパスを立てたり入れ替えたりは、日ごろの犬の散歩仲間が手伝ってくれました。
そしてMRI検査の結果、はっきりと「脊椎間狭窄症」と診断されました。それでも運動療法などで手術は避けられるのではないかといろいろと試みました。女性専用の「CURVES(カーブス)」というジム(1か月半)に通ったりしましたが、これはひょっとすると事態の悪化を招いたかもしれません。
私が言い出しても、医者は手術に慎重でした。「高齢者だし、骨密度が心配だし、手術後認知症の出る心配もある」などなどでした。
でもどんどん痛さは深刻になっていました。夜はずきずきと痛くてこむら返りが頻繁で、足を抱えて寝られない。歩行は10メートルもできない。犬は止まってばかりの散歩。でもちゃんと待ってくれました。痛みは下半身全般に及んできました。それで私から手術を半ば強硬に申し出ました。
●手術後
2023年1月31日手術台に。今から、除圧術と固定術の手術をうけます。除圧術とは、切開をして骨を取り除き脊柱管を広げるものです。固定術は、脊柱管を広げ、脊椎間の不安定さをなくす目的で金属・ボルトを用いて固定するのです。
5時間半後病室に。地獄の苦しみ。まったく動けない。顔も上げられない。ベッドより上も下も見えない。お水もダメ。ああ、もういや・・・・。


●再手術に
やっと右足の痛みも少なくなってリハビリも始まっていた1週間後、CT結果の説明がありました。固定術では腰椎にケージ(椎間の隙間を作るbox)を刺入するのだがそれが移動しているというのです。再度、引き抜いて別の形状のケージを挿入するとのこと。またまた地獄の痛みに耐えないといけないのだ・・・。しかし選択の余地はない。脊柱管狭窄症の手術成功率は70%という数値もあるし、高齢者は骨が弱っているしね。やむを得ないな。しかし再手術はめったにないそうなのに。


●再手術から10日
地獄の痛みから抜け出して10日。ようやく窓からの最高のビューも楽しめるようになった。左足、ウン、痛みもないし、よく動いている。右足、もちろん大丈夫。でも担当医師は,「慎重に、慎重に」といっている。仕方ないかな。もう少し自分の思い通りにならない世界にはまっていよう。「フェミニズムと私と油絵」の執筆原稿の修正を続けます。

堂島川の向かいは、リーガロイヤルホテル、隣の敷地で遺跡(大名屋敷跡)を掘っているそうです。


●今後は
今後は正しい歩き方だけでなく、正しい身体の動かし方を覚えることが大切のよう。今後ますます体力はおとろえますので、昔のように身体を動かさない、荷重のかけ方に工夫が必要です。脊柱管狭窄症を発症するまで元気に働いていた人や、もともと体力に自信があった人ほど、現実を受け入れるのに時間がかかるそうです。私のそうかもしれません。逆に、運動をあまりしてこなかった人ほど、自分の体力の限界を認めやすいため、かえって回復が早い場合もあるのです。今の自分に最適な身体の動かし方を会得し、回復につなげなければなりませんね。退院後も大変!。私の愛犬にも協力してもらわなくちゃ。

 - ブログ

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

夫の死にあたふた(1~3)要介護5―あざだらけの老々介護

半世紀余に及ぶ弁護士生活は勤勉実直そのもの、世のため、人のため骨身を惜しまず、人 …

関西万博開催に反対します

先日英語教室の教材に「関西万博」の記事がありました。 大阪・関西万博が近づいてき …

ブタペストの春

油絵を描き始めて1年経ちました。2年目の第1作は、ハンガリーのブタペストの風景で …

2024年秋、日本の政治と企業は変わるのか リーダーシップの変革を

兵庫県知事のリーダーシップの欠如 兵庫知事は辞めろ」パワハラ疑惑で市民ら100人 …

極暑お見舞い 2018年の夏―地球の悲鳴が聞こえます

酷暑が続いています。皆様この極暑をどのようにして乗り切っておられますか。 「平成 …

認知症になっても、高齢女性の一人暮らし(死)は可能か(その3)

恐れていた極暑がやってきた。いよいよコロナ禍での熱中症の季節。今日も36度超。 …

紫陽花の絵をもらってくださる方への手紙

このGWに紫陽花の絵を仕上げました。私は紫陽花が好きでよく描きます。もう荷造りを …

授業のはじめに 法女性学と自分の振り返り

日本での女性学の講義のはじまりは1970年代の後半、お茶の水女子大学からだといわ …

母の日

昔、母性神話に悩まされていた。「保育所に預けるなんて、母性というものがない人だ」 …

夫の死にあたふた(1~3)

  夫死亡、コロナ禍の手作り葬儀、新しい葬儀の時代がくるか 弁護士の夫 …