ワーキングプアのための新しい社会デザイン-コミュニティカレッジの役割-
2014/10/23
上記は09年1月から、大阪市立大学文化交流センター(大阪駅前第2ビル6階)の卒業生でつくる市民講座で実施する人間社会コースのタイトルです。
1月23日(金18時半~20時)はビッグイッシュー日本代表佐野章二氏をお迎えします。30日(金)は「シングルマザーの就業支援から」そして2月6日(金)が「ワーキングプアーとコミュニティカレッジの役割」の講演をします。3回シリーズです。
非正規労働者(パート、派遣、期間工、請負など)は増加し、07年度の派遣労働者数は384万人、前年度比約20%増(労省報告)です。貧困の蔓延です。それもセーフティネットなしの荒波です。年末31日比谷公園で「年越し派遣村」という救援活動がはじまりました。支援を求めて訪れた労働者は500人、炊き出しや相談などのボランティアは200人を越えたといいます。でもこれからです。このように緊急のワーキングプアからのステップアップとして、職業スキルを身につけ、就業の準備をする場として「コミュニティカレッジ」というセーフティネットが有効です。
派遣労働者だけではなく、就業中断の女性や、学卒後職業スキルを持たないままの若年者、企業内のOJTシステムに参加できずに職業スキルを蓄積できていないフリーター、高齢者など眠れる潜在力をもつ人々の再スタートにもコミュニティカレッジが有効です。
お正月、日本経団連の御手洗冨士夫会長は、今年の課題として不況脱出が最重要といい、人材育成への努力を強調しました。日経新聞では「米国に多いコミュニティカレッジは地域で必要な人材を育成している」(1月12日論説委員長平田育夫)と言っています。「仕事」は生きる意欲につながります。就業準備をし生計維持ができるなら、社会全体の活力は増大し、潜在的な労働力も活性化します。一人あたりの労働時間は短縮、男女の家事分担は進み、ワークシェアリングが可能になる生産性向上が進みます。スキルのない非正規社員を雇用の調整弁に使うのではなく、正規・非正規の枠を越え、社会全体でスキル向上を支援し続ける仕組みをつくるのです。生涯、学校-職業-学校-職業の循環を繰り返し、いつでも行きつ、戻りつできる人生を誰もが送ることができるようにする仕組みそれが、コミュニティに根を張ったコミュニティカレッジなのです。
(下図は堂山智子作成)
活力あるコミュニティを再生させる再職業教育、就業支援のための社会インフラとしてのコミュニティカレッジ
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